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太陽と月の神話 第227回 天を修復した女媧(じょか) [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は中国に伝わるお話です。

女媧は人間を造ったといわれている女神です。
黄色い粘土をこねて、男と女を造りました。

女媧の時代にはまだ世界は安定していなくて、突然地面が大きく揺れて、
9っに分けて統治してい大地に亀裂が入り、天空は壊れてばらばらになって
無数の穴があきました。

いたるところで、火事や洪水がおきて、野獣や獰猛な鳥たちが
人々を襲いました。

世界は混とんとしていました。

この危機的な状況を目にして、女媧は5色の石を作りました。
この石で天の穴をふせぎ、巨大な亀の脚を切り落として
長方形の大地の四隅において、天をしっかり支えたのです。

天は修復されて、世界に平和が訪れました。

5色の石は天で美しい石になりました。

女媧には伏義(ふぎ)という兄弟がいました。

伏義は魚や動物を獲る方法を考え出したといわれ、
古代中国の三皇のうち、最初の皇帝になったといわれています。

漢の時代の書画には伏義は太陽神、女媧は月の女神として描かれています。

長い歴史の中で女媧は月の女神の役割を失ったそうです。
今日では、月の女神は嫦娥(じょうが)で、この話とは違うのだそうです。

参考文献 アジアの星物語 海部宣男監修 万葉舎
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