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太陽と月の神話228  琥珀になった太陽(ギリシア) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、ギリシア神話の中から太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

遠い昔、太陽は2つありました。
ひとつは普通の私たちが知っているような太陽でしたが、
もうひとつは空が支えることが困難なほどに重たかったのです。
そしてあるとき、とうとう空はその重さに耐えることができなくなり、
海に落としてしまいました。
空から落とされた重たい太陽は海の底にぶち当たり、
砕け散ってしまったのです。
その太陽の欠片たちは海を漂い、琥珀となったということです。


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太陽と月の神話 第227回 天を修復した女媧(じょか) [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は中国に伝わるお話です。

女媧は人間を造ったといわれている女神です。
黄色い粘土をこねて、男と女を造りました。

女媧の時代にはまだ世界は安定していなくて、突然地面が大きく揺れて、
9っに分けて統治してい大地に亀裂が入り、天空は壊れてばらばらになって
無数の穴があきました。

いたるところで、火事や洪水がおきて、野獣や獰猛な鳥たちが
人々を襲いました。

世界は混とんとしていました。

この危機的な状況を目にして、女媧は5色の石を作りました。
この石で天の穴をふせぎ、巨大な亀の脚を切り落として
長方形の大地の四隅において、天をしっかり支えたのです。

天は修復されて、世界に平和が訪れました。

5色の石は天で美しい石になりました。

女媧には伏義(ふぎ)という兄弟がいました。

伏義は魚や動物を獲る方法を考え出したといわれ、
古代中国の三皇のうち、最初の皇帝になったといわれています。

漢の時代の書画には伏義は太陽神、女媧は月の女神として描かれています。

長い歴史の中で女媧は月の女神の役割を失ったそうです。
今日では、月の女神は嫦娥(じょうが)で、この話とは違うのだそうです。

参考文献 アジアの星物語 海部宣男監修 万葉舎
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太陽と月の神話226  日食で仲直り(カナダ・セネカ族) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、カナダに伝わる太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

昔むかし、カナダのセネカ族の若者たちは
モホーク族の国を襲い、何人もの捕虜を連れ帰ってきました。
こうしてセネカとモホークとの間に闘いが始まったのですが、
セネカの警備の者が斧を振り上げ、
モホークの一人に死の一撃を加えようとした、まさにそのとき、
捕虜となっていた少女が太陽を指さしながら叫びました、
「偉大で善なる“霊”が顔を隠そうとしている!
私たちの戦いを見たくないのだ!
もし闘いが続き、人々が死んだり散り散りになったら、
“太陽霊”は立ち去り、私たちを闇の中に残すだろう。
太陽が顔を隠すよ! 顔を隠すよ!!」。

すると本当に太陽の上を真っ黒な円盤が覆い始めました。
空はどんどん暗くなります。
恐れおののいた両軍の戦士たちは地にひれ伏し、
互いに許しを乞いつつ、永遠の友情を誓ったのです。

恐ろしい暗闇の中で、セネカの最長老が語りました。
「善なる霊・太陽は争う我々に怒っていらっしゃる。
平和を望んでおられる。
昔、先祖が太陽からもらったパイプでたばこを吸い合わなければ
二度と太陽を拝めなくなるだろう」。

そこで族長たちは輪になり、パイプを回しあいました。
すると暗かったこの世は徐々に明るくなり、
太陽はやがて明るい輝きを放つようになったということです。


参考:「世界の太陽と月の民話」三弥井書店


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太陽と月の神話 第224 回 麦束で月をふさごうとした泥棒 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日はドイツに伝わるお話です。

男が盗みを働こうとしたけど、月がとても明るく輝いていたのでできなかったそうです。
そこで麦束で月をふさごうとしました。
でも、男がいくらふさいでも明かりをさえぎることはできませんでした。
なので、男が再び腕を月に突っ込もうとしたとき、深く入りすぎてしまい、
二度を出ることができなくなって今でも月の中にいるそうです。

参考文献 太陽と月と星の民話 外国民話研究会翻訳 三弥井書店
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太陽と月の神話224  太陽になった兄(コーカサス) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、コーカサス地方に伝わる太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

遠い遠い昔、この世界に太陽はなく、
その代わり光り輝くものが地上にありました。
あるとき、神がその光輝くものを天に呼んでしまわれたので
地上は真っ暗闇になってしまったのです。
地上のものたちはたいそう困りましたが、
あるとき、ようやっと空に光り輝くものが現れました。
それがいま、私たちが太陽と呼んでいるものです。

その経緯は、こうです。
光るもの2つは腹違いの兄弟。
ある時、神はふたりのどちらかが昼の光、つまり太陽になり、
もう一方が夜の光・月になるようにと命じました。
そして朝早く起きたほうが太陽になり、
遅かったほうが月になるようにと。

兄も弟も、太陽になりたかったので、ちょっと工夫をしました。
兄は夕方から寝床に入りました。
たくさん眠って早くに起きる作戦です。
弟は、寝床にトゲやイラクサを敷いて、眠らないように頑張りました。

ところが弟は眠気に負けて、夜明けにぐっすりと眠ってしまったのです。
一方の兄は早くからたっぷり眠ったので
早朝に目覚め、すぐに世界を照らしに出かけました。
弟が起きたのは、兄である太陽が世界中を照らしていたとき。

こうして兄は太陽の地位を獲得したということです。


参考:「世界の太陽と月の民話」三弥井書店


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太陽と月の神話223  太陽神たちの母親アディティ(インド) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、インドに伝わる太陽神のお話をご紹介しましょう。

アディティは、大地を神格化した大母神。
無拘束、無限、無垢を意味する名です。
アディティは世界の秩序の支配をつかさどっていて、
全ての罪人、病人はアディティによって救われるといわれています。

女神アディティは、「アディティの子等」と呼ばれる神々を従えていました。
その神々は、天に属する三光明界を保持し、
金色に光り輝き、神酒のように清らかで、
眠ることなく、またたきもせず、正しき人のために大いなる称賛を博していました。
この神々こそが太陽神であり、
アディティは太陽神たちを従える、まさに太陽神の母なのです。


参考:森村宗冬「太陽と月の伝説」新紀元社


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太陽と月の神話 第222 回 月にさらわれる [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日はハンティに伝わるお話です。

夜、水を汲みにいった子供たちが「わたしたちはなんていい暮らしをしているんだろう。
家には魚もあるし、水もある」と自慢すると
月が子供たちを連れ去っていくという。

なので、夜中にふざけていると月にさらわれると言われているのだそう。

参考文献 太陽と月と星の民話 外国民話研究会翻訳 三弥井書店
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太陽と月の神話221  太陽になった息子(スリランカ) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、スリランカ中部に伝わる太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

あるところに年老いた夫と妻、それに姉と2人の弟の5人家族がいました。
ところが夫は突然、亡くなってしまいました。
そこで家族の暮らしは3人の子供が支えることになったのです。

ある日、3人は農家の手伝いに行きました。
手間賃こそもらえないものの、仕事の後はごちそうを食べ放題。
姉と兄は、家で食べるものもなくお腹を空かせている母親のことなどすっかり忘れ、
夢中でごちそうを食べました。
一番下の弟は、食べているうちに母親のことを思い出しました。
「お母さんの分を少しもらっておこう」そう思い、
誰にも分らないように、爪の間に食べ物をそっと挟んだのです。

家に帰った姉弟に、母親は尋ねました、
「私の食べ物を持ってきてくれたかい?」。

姉は「なにもないよ、たっぷり食べちゃったから」と返事をしたため、
腹を立てた母親は姉娘を呪いました。
その結果、今では彼女は大粒のお米になって、
地獄の大釜みたいに熱く煮えたぎる泥田の中にいます。

上の息子は「大急ぎで食べたから、なにもない」と答えたため、
母親の呪いによって太陽になってしまいました。
太陽はいつも大急ぎで走り回って、休む暇もないのです。
それこそ人がちょっと瞬きをする間に250万里も走っているのだと言います。

爪の間に食べ物を挟んで持ち帰った下の息子は
母親に皿を持ってきてもらうと
その縁にトントンと爪をぶつけました。
すると、食べ物は見る見るうちに増えていき、皿からこぼれるほどに。
そこで母親の願いのとおり、下の息子は月になり、
常に涼しい風に包まれているのです。


参考:「太陽と月と星の民話」三弥井書店


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太陽と月の神話 第220 回 罪と罰 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日はウクライナに伝わるお話。

復活祭というのは大事なお祭りなので、人間ばかりでなく、
家畜でさえ、クリーチ(甘食パン)のお清めがすむまで食べては
いけないのです。

ある男がこれを気にもせず、夜明け前に干し草をやりにいったのですが、
干し草の下には弟が寝ていたのでした。

干し草をとろうとして、男は弟を突き刺してしまいました。
人々がこのような罪を悔いるように、神様はこの兄弟を月に立たせたのだそうです。

参考文献 太陽と月と星の民話 外国民話研究会翻訳 三弥井書店
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太陽と月の神話219  太陽、月と娘を取り合う(ロシア・サーミ) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、ロシアのサーミ人の間に伝わる太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

太陽とその許嫁の娘のお話です。
娘は魔物にいじめられていました。
それを見た太陽は娘を見染て、二人は結婚の約束をしたのです。

ところがそれを知った魔物は
娘をむしろに包んで船に乗せ、川に流してしまったのです。
それを助けたのが、オーロラ。
あの七色の美しい光を放つオーロラです。
娘を救い出して、天に上げてやりました。

天の世界で娘を見た月は、一目で彼女を気に入り、
結婚を申し込みました。
しかし娘には太陽という許嫁がいます。
そこで月は娘を自分の母親の家に閉じ込めてしまいました。
ところがその結果、太陽と月が同時に天にあらわれ、ケンカを始めたのです。
月の母親は、自分の息子が負けると考え、
娘を金星にしてしまいました。

というわけで、月は空を去るときに金星に会い、
太陽は空に昇るときに金星にあうようになったのだとか。


参考:「太陽と月と星の民話」三弥井書店


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