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太陽と月の神話223  太陽神たちの母親アディティ(インド) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、インドに伝わる太陽神のお話をご紹介しましょう。

アディティは、大地を神格化した大母神。
無拘束、無限、無垢を意味する名です。
アディティは世界の秩序の支配をつかさどっていて、
全ての罪人、病人はアディティによって救われるといわれています。

女神アディティは、「アディティの子等」と呼ばれる神々を従えていました。
その神々は、天に属する三光明界を保持し、
金色に光り輝き、神酒のように清らかで、
眠ることなく、またたきもせず、正しき人のために大いなる称賛を博していました。
この神々こそが太陽神であり、
アディティは太陽神たちを従える、まさに太陽神の母なのです。


参考:森村宗冬「太陽と月の伝説」新紀元社


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太陽と月の神話 第222 回 月にさらわれる [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日はハンティに伝わるお話です。

夜、水を汲みにいった子供たちが「わたしたちはなんていい暮らしをしているんだろう。
家には魚もあるし、水もある」と自慢すると
月が子供たちを連れ去っていくという。

なので、夜中にふざけていると月にさらわれると言われているのだそう。

参考文献 太陽と月と星の民話 外国民話研究会翻訳 三弥井書店
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太陽と月の神話221  太陽になった息子(スリランカ) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、スリランカ中部に伝わる太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

あるところに年老いた夫と妻、それに姉と2人の弟の5人家族がいました。
ところが夫は突然、亡くなってしまいました。
そこで家族の暮らしは3人の子供が支えることになったのです。

ある日、3人は農家の手伝いに行きました。
手間賃こそもらえないものの、仕事の後はごちそうを食べ放題。
姉と兄は、家で食べるものもなくお腹を空かせている母親のことなどすっかり忘れ、
夢中でごちそうを食べました。
一番下の弟は、食べているうちに母親のことを思い出しました。
「お母さんの分を少しもらっておこう」そう思い、
誰にも分らないように、爪の間に食べ物をそっと挟んだのです。

家に帰った姉弟に、母親は尋ねました、
「私の食べ物を持ってきてくれたかい?」。

姉は「なにもないよ、たっぷり食べちゃったから」と返事をしたため、
腹を立てた母親は姉娘を呪いました。
その結果、今では彼女は大粒のお米になって、
地獄の大釜みたいに熱く煮えたぎる泥田の中にいます。

上の息子は「大急ぎで食べたから、なにもない」と答えたため、
母親の呪いによって太陽になってしまいました。
太陽はいつも大急ぎで走り回って、休む暇もないのです。
それこそ人がちょっと瞬きをする間に250万里も走っているのだと言います。

爪の間に食べ物を挟んで持ち帰った下の息子は
母親に皿を持ってきてもらうと
その縁にトントンと爪をぶつけました。
すると、食べ物は見る見るうちに増えていき、皿からこぼれるほどに。
そこで母親の願いのとおり、下の息子は月になり、
常に涼しい風に包まれているのです。


参考:「太陽と月と星の民話」三弥井書店


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太陽と月の神話 第220 回 罪と罰 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日はウクライナに伝わるお話。

復活祭というのは大事なお祭りなので、人間ばかりでなく、
家畜でさえ、クリーチ(甘食パン)のお清めがすむまで食べては
いけないのです。

ある男がこれを気にもせず、夜明け前に干し草をやりにいったのですが、
干し草の下には弟が寝ていたのでした。

干し草をとろうとして、男は弟を突き刺してしまいました。
人々がこのような罪を悔いるように、神様はこの兄弟を月に立たせたのだそうです。

参考文献 太陽と月と星の民話 外国民話研究会翻訳 三弥井書店
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太陽と月の神話219  太陽、月と娘を取り合う(ロシア・サーミ) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、ロシアのサーミ人の間に伝わる太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

太陽とその許嫁の娘のお話です。
娘は魔物にいじめられていました。
それを見た太陽は娘を見染て、二人は結婚の約束をしたのです。

ところがそれを知った魔物は
娘をむしろに包んで船に乗せ、川に流してしまったのです。
それを助けたのが、オーロラ。
あの七色の美しい光を放つオーロラです。
娘を救い出して、天に上げてやりました。

天の世界で娘を見た月は、一目で彼女を気に入り、
結婚を申し込みました。
しかし娘には太陽という許嫁がいます。
そこで月は娘を自分の母親の家に閉じ込めてしまいました。
ところがその結果、太陽と月が同時に天にあらわれ、ケンカを始めたのです。
月の母親は、自分の息子が負けると考え、
娘を金星にしてしまいました。

というわけで、月は空を去るときに金星に会い、
太陽は空に昇るときに金星にあうようになったのだとか。


参考:「太陽と月と星の民話」三弥井書店


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太陽と月の神話218  漁師と金髪の女(ジョージア) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、南コーカサスのジョージアに伝わる太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

昔むかしのこと。
ひとりの漁師が森で、太陽のようなものが水の中で光っているものを見ました。
見ているうちに頭がぼ~っとしてきて…、
ふと気づくと、ひとりの女が泣きながら栗のイガで髪を櫛けずっている姿が見えたのです。
金色の髪のその女の頭皮からは、血が流れていました。

気の毒に思った漁師は、彼女に誘われるようにして森の中へと入っていきます。
そして岩穴の中に入りました。
すると女は金色の髪を漁師の首に巻き付け、首を絞めようとしたのです。

そのとき、岩穴の中で寝ていた女の子供が起き上がり、
「僕のナイフはどこ?」と叫びました。
女はハッとして髪の毛を漁師の首からはずしました。

子供は言います、
「僕はあなたの子だよ、お父さん!
お母さんがあなたから逃げて森に来たとき
お母さんのおなかの中に僕がいたんだ。
お父さんが髪の毛を引き抜いたので、
そのいやがらせのために髪の毛で漁師たちの首を絞めるんだ」。

すると女は金色の髪の毛を根元から切り落とし、
「私を妻にして、お前の子供を産ませたいなら
私の髪をとるがいい」と言いました。
漁師が拒否すると、とたんに女の髪は元通りに生え、
その髪の毛でまたも漁師の首を絞めました。
そして髪を巻き付けたまま、漁師を高い岩の上から吊り下げたのです。
今も男はそのまま吊るされているのだとか。

太陽が雲に隠れると、地上からこの漁師の姿が見え、
太陽が現れ、暑くなると、この女の姿が見えると言われています。



参考:「太陽と月と星の民話」三弥井書店


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太陽と月の神話 第217回 月で糸をつむぐ娘 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日はドイツに伝わるお話。

大昔 北海に近い農村に美人の娘が住んでいました。
その娘は仕事はひとつもしないで、いつも鏡に向かって化粧ばかりしていました。
母親は気が気ではなく、糸紡ぎをさせようとあれやこれや試してみますが
いっこうに働く気がありません。

ある晩、娘は男友達と踊ったり、ふざけたり、深夜まで騒いでいました。

早寝した母親でしたが、うるさくて寝ていられず、
我慢しきれずにおきだして、
たくさんの男たちのまんなかで踊っている娘に
「月にでも飛んで行って、ぐるぐる踊りまわっているがいいさ」と怒鳴りました。

途端に娘は激しい突風にまきあげられて
天高く飛んで月に達しました。

なまけた罰として、月の中で来る日も来る日も休まず
糸を紡ぎ続ける娘の姿がみえるそう

世界神話事典 大林太良編 角川ソフィア文庫
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太陽と月の神話216  ヴィドマタの息子スーリヤ(インド) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、インドに伝わる太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

赤ちゃんたちの守り神ヴィドマタには2人の息子がいました。
ひとりはスーリヤ、もうひとりはチャンドという名です。
ヴィドマタは2人をそれはそれは大切に育て、
創造神ヴィダーターに「一番の望みは何か」と尋ねられたとき、
「ふたりが永遠に生きること」と答えたくらい!

息子たちスーリヤとチャンドは、まったく性格が違い、
スーリヤは荒っぽく、平気で人を殺したり、いじめたりする乱暴者。
一方のチャンドは物静かで、ちょっと臆病で、
兄スーリヤの機嫌をうかがいながら暮らしていました。

ある日、母神ヴィドマタはあまりの暑さから
背中がかゆくてたまらなくなり、
スーリヤに「掻いてくれないか」と頼みました。
すると乱暴者のスーリヤは大きくて固いほうきで
母親の背中を掻き出したのです。
おかげでヴィドマタの背中には傷ができ、血が流れてしまいました。

スーリヤのひどい仕打ちに、母が泣いているのを見た弟チャンドは、
背中にバターを塗ったり、団扇であおいだりして
介抱してやります。

母神ヴィドマタは兄スーリヤを呪いました、
「私にやけどをさせたお前など、いつもこの世で燃えているがよい!」。
そして弟チャンドを
「お前はおこの世の皆の気に入ることだろう」とほめたのです。

その日からチャンドは激しく熱く燃える太陽となり、
チャンドはいつも涼しげな月となったということです。


参考:「太陽と月と星の民話」三弥井書店


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太陽と月の神話 第215 回 シャマンの遺言 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日はロシアのエネツに伝わるお話。

大変力のあるシャマンがいました。
そのシャマンは、自らでかけていかなくても、自分の手袋や帽子を知人の家に送り届けて
病気を治すことができ、月や太陽に向かって願いをとなえて叶えることができた。
そして、シャマンはこう言い残して死んだ。
「わしの死後、この民族は増えて、大地に満つだろう。
わしは死んだら月に行って暮らす。
満月にはわしが太鼓をもっている姿がみえるだろう。
これからは月とかかわりなく生まれる子供はいなくなる」

それ以来、産婆はこういうのだ。
「この月が過ぎて次の月が出たら、子供が生まれる」と。

参考文献 世界の太陽と月と星の民話 外国民話研究会 三弥井書店 



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太陽と月の神話214 ふたつの太陽の誕生(済州島) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、済州島に伝わる太陽にまつわる神話をご紹介しましょう。

原初、この世は天と地との区別がなく、
混沌としていました。
しかし、いつともなく空らしいところの一角と
大地らしいところの一角とが開き、
空と大地がはっきりしてきたのです。

この区切りが徐々に広がりだすと
今度は大地に山が盛り上がり、
水が流れ出すようになりました。
また空からは青い露が降り、大地からは黒い霧が吹き出し、
それぞれがまじりあい、
陰陽のバランスが取れた結果、万物が生まれ始めたのです。

まず最初に星が生まれました。
しかし、その数が増えようとも暗黒の世界が続きました。
その暗い世界では、
東には青い雲、西には白い雲、南には赤い雲、北には黒い雲、
そして真ん中では黄色い雲がもわもわとしていました。

あるとき天皇鶏が首をおこし、地皇鶏が翼を大きく広げ、
人皇鶏が尾を振りながら大きな声で鳴きました。
すると東の方角から闇が明け始めたのです。

このとき天上に住まう玉上皇帝天地王が太陽をふたつ出しました。
同時に月もふたつ出したのです。
こうしてこの世が生まれ、太陽もまた生まれたというわけです。


参考:「世界神話辞典」角川書店


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