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魔女のサバトについて [魔女入門]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

これまで魔女たちのサバトをご紹介してきました。
太陽の運行に合わせて、サバトは8つあります。
今の時期から数えれば
オータム・エクイノックス(秋分)
ハロウィン
ユール
イモルグ
スプリング・エクイノックス(春分)
メイイブ
ミドサマー
ルーナサー

これらのサバトに、
魔女たちは何をするのでしょうか。
私たち太陽と月の魔女はサバトの時期に合わせて
お茶会を開くことがありますが、
その場合をお話しましょう。

ハーモニーボールを鳴らしながら、まずは場を浄化します。
そのとき、東西南北の守り手たちに
私たちのサバトが順調にいくようにとお願いをします。

その後、サバトの本題に入ります。
そのときのサバトによって、中身はそれぞれですが、
基本は、美味しいものをいただき、
その季節にふさわしい話題で語り合います。

たとえばユール(冬至)のサバト。
一年中でいちばん太陽の力が弱まり、
しかし、明日からは太陽がぐんぐん力をつけるわけで、
いわば1年の区切りの日ですから
この1年を振り返り、
また新しい1年の目標などを語り合います。

そのときに食事やお茶などをいただきますが、
単に美味しいものをいただくだけでなく、
一緒に同じものを食べるということがとても重要です。
同じ釜の飯…という表現がありますが
まさに、それ、です。
また、そのサバトにふさわしい食べ物を分かち合うことで
私たちのエネルギーアップにもつながります。
たとえばルーナサーのサバトでは、パンを分け合っていただきます。
ルーナサーは小麦の収穫を祝うサバトですから、
小麦で作った、生命の糧ともいえるパンを分かち合うことで
収穫を喜びあうとともに、エネルギーの補充もできるのです。

さて、こうしてひとしきり語り合ってサバトはお開きとなります。
最後に、もう一度、ハーモニーボールを手に、
東西の守り手に、無事にサバトが終わったことへの感謝を伝えます。

私たち太陽と月の魔女のサバトは
このようにごく簡単なものであり、
儀式めいたことはほとんどありません。
しかし本格的な儀式をする魔女たちもいます。
祭壇をしつらえ、さまざまな祭祀道具を祀り、
独自の神話劇をしたり、歌ったり、
あるいはもっと秘密めいた儀式をしたり…。
しかし、その根っこはどれも同じで、
季節の変化を感じ取り、今をよりよく生きようという思いを新たにする、
それがサバトなのです。

さて、次に訪れるのはオータム・エクイノックス(秋分)のサバト。
秋の豊かな実りを喜びあい、
たくさんの収穫を与えてくれた自然に対して
感謝を捧げましょう。




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ルーナサーのサバト [魔女入門]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

魔女のサバト(祝祭)は1年に8つあります。
夏至の日・ミドサマーのサバトの次にくるのが、
8月1日のルーナサー。
ケルト神話に登場する「長腕のルー」にちなんだ祝祭日です。
(長腕のルーについては【太陽と月の神話16 ケルトの太陽神ルー】 も合わせてお読みください)


ルーは、光、輝きを意味する太陽神であり、
勇敢な戦士、そして知恵者。
医術、発明、さらには魔術など、あらゆる技能にたけた神様で、
魔法の槍を、まるで自分の腕であるかのように自在に使いこなし、
数々の戦いで勝利をおさめてきました。
そこで「長腕のルー」と呼ばれているのですが、
そのルーに捧げられた祝祭こそ、このサバト「ルーナサー」なのです。

ルーナサーはキリスト教に取り入れられ、
ラマスと名を変えて呼ばれています。
そして小麦の収穫祭であり、主食であるパンの祭りともされてきました。
御馳走として、その年、初めて収穫した小麦でさまざまな種類のパンを作り、
また神にささげるのです。
パンは神聖な食べ物であり、力と恵みのシンボル。
まさに生命の糧なのです。

ルーナサーの日は、ミドサマー以後なので、
日はだんだんと短くなり、夜が長くなっていき、
太陽の力は徐々に弱まってく時期です。
しかし、収穫の第一弾といえる小麦を刈り取り、
これから後に続く実りの秋に、作物がさらに豊かに実るように祈ります。

また、この日には「コーン・ドーリー」と呼ばれる人形を作って祝います。
コーン・ドーリーは、小麦の葉や茎を使って編みあげます。
日本でいえば、稲藁で藁人形をつくるようなものでしょう。
小麦の神様が冬の間、住む場所が、このコーン・ドーリーなんですって。
翌年には小麦畑に埋めるのだそうです。
あるいはかがり火にくべる場合も。

これは、神話学的に言うと、
穀物神の死と再生を意味し、
また、ひとつの周期の終了と始まりとを示しています。

が、そんな話はさておき、
魔女たちはパンを焼き、分け合って食べることで
パン、つまり小麦の持つパワーを取り入れます。
そして秋の実りがさらに豊かでありますようにと祈るのです。




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ミッドサマーのサバト [魔女入門]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

8つのサバトのうち、今日ご紹介するのは、ミッドサマーのサバト。
ミッドサマーは夏至のこと。
6月22日あたりですね。
けれど長い歴史の中で、聖ヨハネの生誕を祝う聖ヨハネ祭に組み込まれ、
6月24日がミッドサマーのサバトの日となったのです。

夏至は、1年中でいちばん昼が長い日。
つまり太陽の力が最も強い日です。
この日、妖精たちの持つパワーもまた最も強まると言われていて、
妖精たちは森に集まり、パーティをする。
…それがシェークスピア『真夏の世の夢』に描かれた世界です。

そして魔女たちは最もパワフルになった太陽をたたえます。
丘の上で大きな焚火をしながら
太陽のもとで全ての命が輝きを増し、
大地に育つたくさんの命が大きな実りとなりますように…と
その年の豊作を祈るのです。

この日は野山に繁る薬草も、1年中でいちばん強い生命力を宿すと言われ、
薬草摘みをする日とも言われています。

日本ではこの時期は梅雨空のことが多いため、
ミッドサマーのお祝いにはそぐわしないように思えますが、
ヨーロッパでは1年のうちで最も美しい季節。
明るい日の光を浴びて、木々は緑の葉を光らせ、
夏の花がいっせいに咲き、
まさにお祝い日和なのでしょうね。



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メイ・イブのサバト [魔女入門]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

8つのサバトのうち、今日ご紹介するのは、
スプリング・エクイノックス(3月22日春分の日)の次のサバト、メイ・イブ。
ベルテインとも呼ばれているサバトです。
これは、夏に向けて豊かな実りを得られるように祈る、
すなわち夏の始まりを祝うサバト。

メイ・デイ(メーデイと書くことが多いようです)をご存知ですね。
5月1日、労働者の日です。
日本では、多くの労働者が行進する風景がニュースなどで見られます。
そもそもメイ・デイはヨーロッパの農民のお祭りです。
その前夜祭がメイ・イブであり、魔女の祝祭=サバトの日。

そもそもの起こりは、例に洩れず、ケルト民族。
火の神様ベルにちなんで、この日に火を囲むお祭りをしたそうです。
だから、このサバトの別名はベルテイン。
火の力で病気などの災厄を焼きつくしてほしい、という願いが込められています。

そして火を囲むお祭りは、『ワルプルギスの夜』というお祭りに代表されます。
山の上でかがり火を焚き、お祭りは夜通し続きます。
一説によれば、魔術封じをする聖人ワルプルギスの日が5月1日であり、
それに対抗するために5月1日の前夜、
魔女たちがサバトを行った、とも。

しかし、他のサバトと同様、メイ・イブのサバトも
夏の豊かな実りを願うサバト。
そして大いなる発展を願うものなのです。



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スプリング・エクイノックス(春分)のサバト [魔女入門]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

3月22日、春分の日を魔女たちはスプリング・エクイノックスと呼び、
昼と夜の長さが同じになるこの日を、
オータム・エクイノックス、つまり秋分の日と同じように
8つあるサバトの中のひとつとして祝います。

太陽はこの日、春分点に戻ってきます。
すなわち太陽のパワーが復活する日なのです。
この日を境に、季節は夏へと向かっていきます。
木々は芽吹き、花をつけ、動物たちも繁殖期を迎えます。
まさに豊穣の季節がやってくるのです。
また、この日は春の真ん中の日といってもいいでしょう。
さらに光と闇のバランスが取れる日、という意味合いもあります。
ですからスプリング・エクイノックスは春を祝い、楽しむサバト。

また、キリスト教では、この時期はイースターを控えています。
キリストの復活を祝う祝祭日ですね。

というわけで、スプリング・エクイノックスには花を飾り、
夏の豊かな実りを祈ります。

恋愛のおまじないにも適した日と言われています。
ヨーロッパで言い伝えられているおまじないをご紹介しましょう。
好きな人の名前を唱えながら
階段を後ろ向きに降りると恋が叶う…というものです。
やってみてはいかがでしょう!


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イモルグのサバト [魔女入門]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

魔女のサバト(祝祭)は、8つあります。
これまでに、そのうちの3つをご紹介しました。
オータム・エクイノックス、ハロウィン、ユール。
今回は4つめのサバト=イモルグです。

*サバトには特別な順番はありません。
日付順にご紹介しています。

さて、イモルグは2月2日。
この日付を見て、ピン!ときますね。
年によって1日前後、変動するけれど、ちょうど節分!
節分が1年の区切りであり、新しい1年の始まりであるように
イモルグもまた春の訪れを祝い、
新しい始まりを祝うお祭りなのです。

そもそも、この日はケルトの女神ブリギットをお祝いする日。
ブリギットは豊穣と火の神様です。
ところがケルト民族がキリスト教を受け入れてきた長い年月の間に
ブリギット信仰が聖母マリア信仰へと変化していきました。
ですから現在のキリスト教では
この日は聖母マリアが清めてくださる日。
キャンドルマス(聖燭祭・せいしょくさい)と呼ばれています。

もともとの起源をたどれば、上記のように
「豊穣」と「火」の神様を祝う日がイモルグです。
そのには、これから訪れる春への期待が満ちています。
私たちが立春に春の訪れを予感し、
節分で鬼という邪悪なものを追い払って新しい年を清々しく迎える、
それと同じ気持ちだったのでしょうね。

この日、魔女たちは太陽の光がどんどんパワーアップし、
私たちに恵みをもたらしてくれるように祈ります。
どうか今年もたくさんの恵みを与えられますように!


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月のうさぎ [魔女入門]

月の魔女・小泉茉莉花です。

2011年はうさぎ年。
兎は月のお使いといわれるほど、月とは縁が深い。
日本では、月の影が兎のようにみえることから月に兎がすんでいると
されています。
また、これにまつわる話として、老人がおなかをすかせて行き倒れているところに、
兎とキツネと猿が通りかかり、
猿は木の実を集め、キツネは川で魚をとり、老人にさしだしましたが、
兎は何もとってくることができず、火をたいてもらって、その中に自ら飛び込んで
わが身を老人にささげた。
老人は実は帝釈天で、うさぎの自己犠牲の精神をたたえ、月にあげたという伝説があります。

うさぎ年の「卯」は「双葉」の象形文字。
地上に顔をだした芽が、これからのびていこうという力強さにあふれています。
でも、その一方でまだ根が浅くてしっかりしていないという弱々しさも秘めている
状態でもあります。
「卯」に「兎」を配したのは兎の耳が双葉に似ていたからなのだとか。
兎のふわふわしたイメージが若芽生じる春にぴったりだったという説もあります。
うさぎ年は始まりの年。
何かを新しく始めたいあなたにはぴったりの年です。

昨年から太陽と月の魔女がおまいりしたいと思っているのが、
2010年5月8日の朝日新聞に掲載されていたさいたま市の調神社。
調神社とかいて、つき神社とよみ、
古くから、月の出をまって、無病息災を願う「月待」がさかんだったので、
調神社を月の宮として、月の使い姫であるうさぎに守らせたのだそう。
狛犬のかわりにうさぎなど、神社の境内はうさぎだらけなのだとか。
今年こそは、おまいりにいきたいと思っています。
調神社のほかにもうさぎにまつわる神社は全国にたくさんありますので、
皆様もおまいりにでかけてみてはいかがでしょう。

新しい年を迎えて、気持ちも新たにスタート! に早くも、出遅れてしまったあなたは、
旧暦の新年(2月3日)からスタートを切ってはいかがでしょう。
2011年は月のリズムで生活してみるといつもと違った年になるはず。



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ユールのサバト [魔女入門]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

12月22は冬至でした。
魔女たちはこの日をユールと呼び、魔女の祝祭=サバトとして祝います。

なぜ魔女たちは冬至の日を祝うのでしょうか。
それは、この日が1年中で最も太陽の力が弱くなり、
しかし、この日を境に新たに太陽の力がよみがえるから。
前回、お話ししたハロウィンは
魔女たちの1年のスタートの日でしたが、
太陽の力にスポットを当てれば
冬至の日、つまりユールの日もまた1年の大切な区切りなのです。

そもそもは古代ヨーロッパで信仰されていたミトラ教に
ユールの祝祭の始まりを求めることができます。
ミトラ教は太陽を崇拝する宗教です。
ですから太陽が復活する冬至を非常に大切に考えていました。
その日をユールと呼び、
1年が終わり、新しい年が来る日としたのです。

このミトラ教を中心に、歴史的な背景を見ると
ミトラ教よりも後で誕生したキリスト教が
ミトラ教徒をとりこみ、布教しようとして考えたのが
イエス・キリストの誕生日は12月25日という説。
現在、さまざまな事柄から
キリストの誕生日は冬ではないことが証明されているのですが、
12月25日生まれとすると
ちょうど冬至=ユールの日と同じ頃となります。
キリスト教の布教に都合がよかったのですね。
何しろミトラ教徒はユールを1年の区切りとして盛大にお祝いしていたのですから。

こうして冬至・ユールとクリスマスは合体してしまったのですが、
今でも北欧ではクリスマスのことをユールと呼んでいるのだとか。

さて、そんなユールには
何か新しいことをスタートさせるといい。
太陽の力が徐々に復活し、隆盛へと向かうこの時期に始めたことは
日々、成長していく太陽の力とともに
順調に進展していくといわれています。

新しい区切りのこの時期に、幸あれ!



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魔女と薬草 [魔女入門]

月の魔女・小泉茉莉花です。

媚薬から、どんな病気でもなおせる万能薬まで、あらゆる薬を作ってしまう魔女たち。
魔女たちは月の満ち欠けにあわせて、薬草を集めにいったといわれています。
満月の晩につみにいくのがよい、月食のときにつみにいくのがよいとその薬草を一番効果的に
使うために、薬草の種類によって、つみにいく日がそれぞれ決まっていると信じていたのだそう。

植物にはそれぞれ支配星があり、陰陽があります。
たとえば、月を支配星にもつのはカミツレ。月に属しているので陰陽でいえば、陰です。
太陽を支配星にもつのは安息香・オレンジ・乳香・バチュリー・ベルガモット・没薬・ローズマリー。
太陽に属しているのでもちろん陽です。
惑星でいうと月・金星・土星が陰で太陽・水星・木星・火星・天王星が陽になるようです。

また、ラベンダーは水星に属していて、陽ですが、
月光香という呼び名があるので、月と関係が深いといってよさそう。

*参考文献 アロマテラピー (ロバート・ティスランド フレグランスジャーナル社)

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ハロウィンのサバト [魔女入門]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

前回もお話しした通り、
サバトは、魔女の祝祭であり、
太陽のサイクルにあわせた儀式。
太陽の神を呼び、たたえ、
そしてこの日を無事に迎えられたことを感謝し、
これからの日々を無事に送れるようにとお願いします。

さて今回は、ハロウィンのサバトについてお話しましょう。
10月31日がハロウィンのサバトの日。

ハロウィンというと、カボチャにオバケに、
「トリック・オア・トリート」と言いながら
お菓子を求めて家々を回る子供たち…、
そんな絵が想像されますね。
これはキリスト教の万聖節の前の晩に行われるイベント。

一方、ケルト民族の1年の終わりがこの日、10月31日。
1年に1度の、死者の霊が家族を訪ねてくる日。
新しい年を迎える準備をし、
祖先の霊とともに新しい年を迎えるのです。
そして、このとき、この秋に収穫した作物でご馳走を作ります。

このケルトの風習がキリスト教に取り入れられて
ハロウィンが成立したと言われています。

魔女たちにとっては、
ハロウィンは収穫を与えてくれた大地と太陽に感謝する日。
そして、続く1年も豊かな収穫に恵まれるようにと願いつつ、
これから訪れる冬への準備を始める日でもあります。
太陽の力が再びよみがえる日まで
太陽の神よ、どうか私たちを守ってくださいと祈るのです。



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