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太陽と月の神話210  太陽をワナにかけた少年(カナダ・キャリアー族) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、カナダの先住民であるキャリアー族に伝わる
太陽のお話をご紹介しましょう。

ある日、キャリアー族の少年が狩りに出かけたときのこと。
高い木に登り、どんどん上へと登っていくと、
とうとう天に着いてしまいました。
そこでワナを仕掛けてみたところ、
太陽がかかってしまったのです。
少年はあまりの熱さに、ワナをはずすことができません。
このまま焼け死んでしまうかと覚悟を決めたとき、
ネズミが現れました。
これ幸いと、ネズミに「どうかワナを噛み切ってくれないか」と頼みました。
黒焦げになってしまいそうな少年を哀れに思ったネズミは
一生懸命にワナをかじってくれました。
こうやって少年は無事に天から地上へと降りることができたということです。


参考:「太陽と月と星の民話」三弥井書店


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