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太陽と月の神話 第211回 ポリネシア ヒナ もうひとつのお話 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、ポリネシアに伝わる月の女神ヒナのお話です。
2012年1月にご紹介した月の女神ヒナのもうひとつのお話です。
https://sunandmoon.blog.so-net.ne.jp/2012-01-08

あるとき、ヒナはタパ(樹皮布)を作るために威勢よく木の皮をたたいていました。
創造神タンガロアはカヴァ酒を飲みすぎていたので、
ヒナのたたく音がうるさくて我慢できなくなりました。

そして使いの者をやってヒナにやめるようにいいましたが、
ヒナはやめませんでした。
タンガロアは怒ってヒナをたたくようにいいました。
使いの者がヒナを強くなぐったので
ヒナの魂は体からぬけて月に昇っていきました。

今もヒナは月に住んでタパをたたき続けています。
月の中の影はその姿。

参考文献 世界神話事典 大林太良他編 角川ソフィア文庫
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