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太陽と月の神話189 月姉さんに愛される太陽妹(中国・漢) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今回は中国は漢の時代に伝わったといわれる太陽にまつわるお話です。

天に高く輝く太陽と月は、義理の姉妹。
太陽の兄が、月の夫なのでした。
ふたりは「月姉さん」「太陽妹」と呼び合って、
それはそれは仲良く、一緒に天を動いていたのです。

あるとき月姉さんが言いました、
「私たちが一緒に天を動くから、
夜になると真の闇になってしまう。
別々に動いたほうがいいのではないかしら」と。

太陽妹は、兄嫁である月姉さんの言葉を尤も至極だとうなずくと、
月姉さんはさらに言いました。
「太陽妹よ、あなたは未婚の娘。
一日中、みんなの前に顔をさらすのはよくないわ」。

太陽妹は、自分を見ようとする人の目を針で突くから
心配しなくてもいいと伝え、
ふたりは別々に行動するようになったのです。

しかし月姉さんは、太陽妹の賢さを懐かしみ、
しょっちゅう太陽のあとを追いかけるのです。
そして29日目にはようやっと追いついて、
ふたりは別々の時間に起きたことを語り合います。
そしてまた別れ別れで動く、というわけです。


参考:『太陽と月と星の神話』三弥井書店



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