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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話 ブログトップ
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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第18回 月カード 28 ムーンストーン [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。 太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをお話する新企画です。
               
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第18回は月カードから28 ムーンストーン です。
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ムーンストーン(月長石)は青くて、冷たい月のような光があるので、
そうよばれているというのが定説ですが、本当は月の満ち欠けにしたがって、
その光が大きくなったり、小さくなったりするというので
このように呼ばれているのだそうです。


インドでは、月長石は神聖な石で幸運をもたらすと信じられています。
取引されるときは必ず黄色の布の上におかれます。
黄色が特別に神聖な色だからだそうです。
月長石は愛する人に贈られる石として人気があります。
この石が贈られる人の優しい愛情をめざめさせて、
両思いになってからの未来にまちうけているという
良くない出来事を読み取る力を恋人に与えると信じられているからです。
その力を得るためには満月の晩に口の中にいれておかなくてはならないそうです。

この満月の晩に口に含むに関連したお話をもうひとつ。
月が満ちているときにこの石は肺病をなおす力をもっている
月がかけているときには人々に未来を予言させる不思議な力をもっている
この石を浸した水を口に含み、未来におこる、あるいはおこらないことを
思い浮かべるとそれがおこることなら心に刻まれるし、
おこらないことなら忘れられてしまうのだそう。
ちなみに、このおこる、おこらないは主に恋についての占いです。

また、月長石は月の光を保っていて、
夢魔やその他の悪い悪魔を遠ざけることができるのだそう。

是非お試しを。

参考文献 春山行夫の博物誌 宝石2
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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第17回 夏至 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

               
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第15回目は太陽カードから、04夏至。

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今年の夏至は6月21日。
年によって6月22日になることもあります。
長い歴史の中で、キリストの先駆者ヨハネの生誕を祝う聖ヨハネ祭に組み込まれ、
夏至の日は6月24日とすることもあるようです。

ヨーロッパではこの日、魔女が悪さをしたがり、
妖精があちこちをうろつくと言われています。
また薬草はこの日から薬の力をつけるのだそうです。
そして人間に好意を持つ妖精たちは、
地下に埋もれている宝のありかを人々に教えてくれるとか。
何にしても不思議な魔的な力が働くのが、夏至なのです。

ドイツ・ケルン周辺のライン川では、かつて女性たちが夏至の夜、
沐浴していたそうです。
そうやって身を清めると同時に、
何らかのパワーを取り込もうとしていたのでしょうね。

ただし特定の池や川では人間の生贄を求めるので、
沐浴を禁止しているのだそうです。
そのかわり花やパンをお供え物として水に投げ入れるのです。
シュウァーベンという土地では
「天使よ守れ、デーモンよ出て行け、
わが主なる神よ、
溺れたり怪我をせぬよう、花束をささげます!」と唱えながら
花を投げ入れ、
その後、水を浴びる風習があると言います。


参考:植田重雄「ヨーロッパの祭と伝承」講談社学術文庫


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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第16回 24ジャスミン [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。 太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをお話する新企画です。
               
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第16回は月カードから24ジャスミン です。
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クレオパトラがバラの花びらをたっぷりうかべたバスタブにつかって
美肌を保っていたことは有名ですが、
バラだけでなく、媚薬効果の高いジャスミンの花びらも浮かべて入浴していました。

クレオパトラは高価な香料や香油をたっぷり全身にぬりこみ、
バラやジャスミンの花びらを浮かべたお風呂に入り、
ヘンナの葉で作った口紅を塗り、いろいろなハーブで染めた豪華な衣装をまとっていました。
なかでも、サフランで染めた黄色が好きだったといわれています。

クレオパトラはあでやかな色香と豊富な財力でローマの将軍シーザーやアントニウスを
魅了し、手玉にとったのでした。

クレオパトラの美しさにはハーブの色と香りが大いに貢献していたのです。

余談ですが、アントニウスを招いたときには宴会場の床一面にくるぶしまで埋まるくらいの
バラの花をびっしり敷き詰めたのだとか。。。。
その豪華さにクレオパトラに一目おいたのだといわれています。

参考文献 ~クレオパトラも愛した~ハーブの物語 永岡治著 PHP


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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第15回 月桂樹 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

               
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第15回目は太陽カードから、25月桂樹。

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ギリシア神語からアポロンとダプネーのお話をご紹介しましょう。

神々の王ゼウスの息子であるアポロンは
エロスをからかったために彼の恨みを買ってしまいました。
そして黄金の矢で胸を射抜かれてしまったのです。

エロスは異なった2本の矢を持っていました。
1本は鉛の矢。もう1本は黄金の矢。
鉛の矢は、恋をはねつけます。
黄金の矢は、恋をそそります。
その黄金の矢でアポロンを射たのです。

一方の鉛の矢は、河の神ペーネイオスの娘ダプネーの胸を射抜きました。
するとどうでしょう、アポロンはたちまち美しいダプネーに恋をしてしまいました。
ところがダプネーは言い寄ってくるたくさんの男性を毛嫌いし、
もちろんアポロンも突っぱねます。
しかしアポロンの恋心はますます燃え上がり、
どうにかして彼女と結婚したいと望むようになりました。
そしてダプネーのあとをしつこく追いかけたのです。

ダプネーは逃げる、逃げる。
力いっぱい走って逃げたのですが、
とうとうアポロンの吐く息がダプネーのうなじに降りかかるほどの距離まできたとき、
ダプネーは父親である河の神ペーネイオスに呼びかけました、
「お父様! 助けて! 
この姿のために恐ろしい目にあっています。
どうか私の姿を変えて!」。

すると、たちまちのうちにダプネーの体はこわばり、
胸は柔らかな樹の皮に包まれ、
髪の毛は木の葉になり、両腕は枝になりました。
足はしっかりと地面について、根になりました。
そう、月桂樹になってしまったのです。
前と同じように美しかったのですが、元の姿は何一つ残っていませんでした。

驚くアポロンは枝を抱き締め、言いました、
「君が僕の妻になれなくなったからには、
僕の聖樹にしてみせるよ。
そして君を僕の王冠として頭にいただくことにする」と。
さらにローマの将軍たちが凱旋するとき、
月桂樹の花輪で彼らの頭を飾ること、
いつも青々として、決して枯れないようにすることを約束したのです。


参考:トマス・ブルフィンチ「ギリシア・ローマ神話」角川文庫




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太陽と月の魔女カードにまつわるお話 第14回 17 ネコ 「黒猫」 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。 太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
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第14回は月カードから17 ネコ です。

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昔々、テロープ村というところに一人の女がいて、
猫をほしがっていましたた。

ある日、この女がフルーランスの縁日につがいの家禽を買いに出かけ、
市場の柱の後ろに黒猫をみつけました。

縁日が終わる頃、女はこの黒猫を拾って自分の家に連れ帰りました。
三日のあいだ、女は食卓に食器やコップやナプキンをそろえて、
お客様をもてなすように自分の脇に猫を座らせて、食事をさせました。
夜は自分のベットに猫を寝かせました。

でも、四日目に、女は昼食のときに黒猫の食器を並べるのを忘れてしまいました。
「女よ、なぜ私の食器を並べてくれなかったのだね?」と黒猫が言いました。

女はびっくりしてすぐに物知りの老司祭のもとにいって、一部始終を話しました。
「急いでその黒猫をもとのところにもどしなさい」

女はすぐにフルーランスにまたでかけて、縁日の日に猫を拾ったあの柱の後ろに黒猫を
返しました。

「女よ。よく司祭にきいたな」と黒猫は言いました。

「日没までに俺をここに連れ戻さなかったら今晩お前を絞め殺すとこだったよ」

そうして、猫はどこともなく立ち去ったのでした。

参考文献 フランス妖精民話集 植田祐次訳編 社会思想社 
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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第13回 ゴールド [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
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神話や伝説などをご紹介しましょう。

               
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第13回目は太陽カードから、11ゴールド。

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ギリシア神語の中から、ミダース王のお話をご紹介しましょう。

酒の神ディオニューソスは、養父が行方不明になったので
どうしたものかと気を揉んでいました。
姿が見えなくなってから11日目。
ミーダス王の使いが養父を連れてきました。
10日間というもの、ミーダス王の下でもてなしていたのだとか。

そこでディオニューソスはお礼に、
ミーダス王に何でも望むものをあげよう、と言いました。
するとミーダス王は
「自分が触れるものはすべて黄金に変わるようにしていただきたい」と頼みました。

その願いは聞き届けられ、
ミーダス王の触れるものは次々と黄金に変わっていきます。
樫の木の小枝も、小石も、リンゴも!
大喜びしたミーダス王は、召使に命じてご馳走を作らせました。
ところが!
パンに触ると手の中で硬く黄金色に固まってしまうし、
料理を口に持っていっても、黄金の塊となって食べることができません。
葡萄酒を飲もうとしても、まるで溶けた黄金のようにして喉を流れ落ちていく…。

このままでは餓死してしまうと思ったミーダス王は
金色に輝く両腕を高く上に差し出し、
「どうかこの光り輝く破滅からお救いください」と
ディオニューソスに祈りました。
慈悲深いディオニューソスはその願いを聞き入れてやり、
泉に全身を浸し、罪と罰とを洗い落とすよう、伝えました。
ミーダス王はディオニューソスの言葉に従ったところ、
たちまち黄金を作り出す力は水の中に消えていきました。
以来、ミーダス王は富も栄華も嫌って田舎に住むようになったのだとか。

ちなみにミーダス王は「王様の耳はロバの耳」の、あの王様のことです。


参考:トマス・ブルフィンチ「ギリシア・ローマ神話」角川文庫

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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第12回 月カード 12 ワイン [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

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第12回は月カードから12・ワインです。
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寂しい岬に美青年がたっていた。
海賊たちはお金持ちだと思って身代金をかせごうと思い、彼をさらう。
でも、何度縛っても、縄はとけて美青年は笑っている。
「人間じゃない。早く船からおろそう」と舵取りは言ったのだったけど、
船長はききいれなかった。
すると不思議なことがおこった。
船の甲板をワインが流れ始めたのだ。
甘くかぐわしい神様の香りだった。
水夫たちが驚いていると、今度は帆の先にぶどうの木が枝を広げて
葡萄の房がいくつもたれてきた。

帆柱には花が咲き始めた。
さすがに船を陸地に向けようとしたときはもう遅かった。

神は獅子に変身してほえた。
獅子は船長にとびかかり、
水夫たちは恐怖のあまり海にとびこんだが、その姿は海豚になっていた。

神は水夫だちに忠告した舵取りだけをひきとめてこう言った
「気遣いするな、よい舵取りよ。我こそはディオニソスだ。」と。

*ディオニソスはバッカスの名でよくしられている葡萄酒の神様です。
参考文献 花の神話学 多田智満子 白水社
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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第11回 月カード24ジャスミン [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。 太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
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第11回は月カードから24ジャスミンです。
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クレオパトラも愛したというジャスミン。
余談ですが、小泉茉莉花の 「茉莉花」(まつりか)はジャスミンを意味しています。

「愛らしい」という花言葉をもち、結婚式の花として使われるジャスミンですが、
花の物語にはハッピーなものがありません。

キリスト処刑の夜には、悲しみのあまり多くの花が枯れてしまったのに、
ジャスミンはただ葉をたたんだだけで、その悲しみにたえたのです。
でも、再び花開いたときにはピンクの花ではなく、色褪せて、二度と色づくことはなかった。
という伝説が最もよくしられています。

もうひとつは太陽神との悲恋の物語。
ある王女が愛する太陽神の心がライバルの女性にうつったのを
悲しんで自らの生命をたってしまいます。
その王女のお墓からは嘆きの木としてしられるナイトジャスミンが
芽をだしました。

香り高い白い花は恥ずかしめられたために、今もなお縮んでいて
太陽の怒りをさけるために、夜明けになると花びらを散らすのだそうです。

参考文献 花の神話と伝説 C・M・スキナー著 八坂書房
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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第10回 ハロウィーン [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

第8回目は太陽カードから、07ハロウィーン。。

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スコットランドでは、妖精は草地の丘に住み、
その家はハロウィーンのときだけ人間に開放されると言われていました。
その逆に、妖精もまたハロウィーンの夜だけは自分の住処を離れ、
人間界を訪れることができたそうです。

さて、ある年のハロウィーンの夜のこと。
二人の若者が灯りがともった家に行き着きました。
その家の中にはどんちゃん騒ぎをする人がいっぱい。
それを見た若者のひとりは、すぐに中に入り、
一緒に踊り、浮かれ始めました。

ところが残ったもうひとりの若者は
ここはひょっとしたら妖精の住処かもしれないと思い、
戸口に針を刺し、それから中に入ったのです。
まさにそこは妖精の家だったので、
そうすることで妖精の力を衰えさせることができ、
あとから入った若者は無事に逃げ出せたのです。

ところが最初に入った不用心な若者は、1年もの間、
妖精の住処に閉じ込められたまま。
翌年のハロウィーンがやってきたときには
その妖精の家で、依然として踊り、浮かれていた若者の姿が見られたということです。
そして、若者は骨となり、バラバラに砕けて散っていったのだとか…。


参考:リサ・モートン「ハロウィーンの文化誌」原書房

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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第9回 フクロウとネズミ [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。 太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
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第9回は月カードから18フクロウ(&22星、09月、21雲と太陽カード 09太陽)。中国に伝わるお話です。

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むかし、地上には光がなく、漆黒の闇が広がっているだけで、人々は苦しんでいました。
大の仲良しのねずみとふくろうはみんなのために光を探しにいくことにしました。

あちこちでいろんな人にきいて、ようやく、厚い雲が天地をへだてているので
光が地上に届かないことがわかりました。

そこでねずみとふくろうは天までいって光をみつけだすことにしました。
飛ぶのが得意なふくろうはねずみを背中にのせて飛び立ちました。
飛んで飛んで99日目にようやく天と地をわけている境目にたどりつきました。
そこは厚くて固い雲にさえぎられていました。

雲の壁には小さな裂け目があり、ふくろうは爪でひっかきました。
ねずみにみてもらうためです。
ねずみは君の背中にのったまま、雲にかみついて穴をあけるというグッドアイディアを
思いつきました。
かじってかじって、雲のちりが風にのって空にちらばり、
あるものは光をはなって星になりました。

ねずみがかじること99日。
ようやく雲の壁に穴があきましら。
真っ白な光の束が穴からあふれだし大地をてらしました。

フクロウは穴から天にとびだそうとしましたが、
白い光が冷たくて、別のところにとびだしました。
白い冷たい光は月の光だといわれています。

どれだけ飛んだことでしょう。
今度は暖かい雲に突き当たりました。
雲の裂け目をみつけてねずみはまた99日かみ続けました。

丸い穴から焼けつくような赤い光があふれだしました。
ふくろうは目があけてられてなくなり、
あっという間に地上におちてしまいました。

そのときからねずみとふくろうは昼間外にでられなくなりました。
でも、そのときから太陽と月と星ができて
地上に光やぬくもりを与えてくれるようになったのです。

参考文献 世界の太陽と月と星の民話 三弥井書店 
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