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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話 ブログトップ
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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第8回 ゴールド [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

               
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第8回目は太陽カードから、11ゴールド。

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北欧神話の中にゴールドにまつわるお話があります。

オーディン、ロキ、ヘニールの3人の神が旅した時のこと。
滝のそばを通りかかりました。
そこには1匹のカワウソがいて、鮭を食べていました。
ロキはたわむれにカワウソを狙って石を投げつけたところ、
石はカワウソの頭にあたり、死んでしまったのです。

ところがこのカワウソは、
資産家フレイドマールという男の次男オッタルの仮の姿。
オッタルは昼間はカワウソの姿になり、滝壺で漁をする毎日だったのです。

それと知らずにロキはカワウソの姿となったオッタルを
投石で死なせてしまったのです。

その晩、3人の神はオッタルの父フレイドールの家に
一夜の宿を求めました。
オッタルの実家だということも知らずに…。
そして「このカワウソがあるから食べ物の用意はいらぬ」と告げたのです。

フレイドールとその長男、三男は、オッタルが殺害されたことに気づき、
3人の神を縛り上げ、こう言いました。
「十分な賠償を支払わないなら、お前たちを決して放してやらないぞ!」。

その賠償とは、カワウソの皮をはぎ、その中にびっしりと黄金を詰め、
さらに毛皮が見えないように上から黄金をかぶせる、というもの。
大量の黄金です。

オーディンはロキを使いに出して、
世界中からできるだけ多くの黄金を集めさせることにしました。
ロキは、まず女神ランの力を借り、小人のアンドヴァルを捕まえました。
アンドヴァルは岩の裂け目に宝を隠していることを知っていたのです。
そして「宝を全部持ってきたなら解放してやる」と言いました。
アンドヴァルは持っている黄金を残らず持ってきました。

こうして3人の神は無事に釈放されたということです。


参考:Ⅴ・グレンペック「北欧神話と伝説」講談社

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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第7回 猫とフクロウに姿をかえる魔女 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。 太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをお話する新企画です。
               
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第7回は月カードから17猫と18フクロウ。グリム童話の「ヨリンデとヨリンゲル」
というお話です。

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昼はフクロウや猫に姿をかえ、夜は人間の姿に戻る魔女が森の古城に住んでいました。
魔女は娘をみつけては鳥に姿をかえてしまい、城の中には何千もの鳥かごがあると
いわれていました。

ヨリンデという美しい娘とその許嫁であるヨリンゲルが森の中で道に迷い
魔女の城のそばにいったためにヨリンデが夜なきウグイスに姿を変えられてしまいます。
フクロウがヨリンゲルのまわりをぐるぐるとまわり、
ヨリンゲルは動けなくなってしまいました。
ヨリンデは魔女に城に連れ去られ、ヨリンゲルの魔法はとけましたが、
どうしようもありません。

恋人を失ったヨリンゲルは夢をみました。
血のように赤い花の中に真珠のような朝霞が輝く花を手にいれれば魔法がとけると。。。
ヨリンゲルは山にのぼって赤い花を探して、魔女の城にむかいます。
花の力で魔法は破られ、ヨリンゲルは無事ヨリンデを救い出すことができました。

このお話にでてくる魔女は悪い魔女として描かれています。
グリム童話にはいい魔女、悪い魔女、魔法使いといろいろなお話があります。
太陽と月の魔女が師とあおぐドイツの魔女研究家・西村佑子先生はグリム童話の研究家でもあり、
お話をたくさんきかせていただき、自分もグリム童話を読んだのに、
いまだきっちり身についていないふがいない生徒ですが、
こうやって記事を書くことによって少しはお勉強できるのではないかと
思っています。
魔女に興味のある方は「グリム童話の魔女たち」 西村佑子著、洋泉社を
是非読んでみてください!



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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第6回 タンポポ [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

               
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第4回目は太陽カードから、23タンポポ。

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「6月の半ばの金色の冑をつけた蜜蜂が
白百合の風そよぐテントの中で
(それは彼が征服したシュバリスなのだが)
夏らしい暖かな恍惚を感じるように、私もまたそれを
初めて深緑からおまえが黄色に花びらを咲かせたときに感じるのだ」

これは19世紀に活躍したアメリカの詩人J・R・ロウエルが書いた詩です。
ロウエルは、ギリシア・ローマ神話を題材に、あるいは引き合いにし、
たくさんの詩を書きました。

上記の( )内のシュバリスとは、イタリアの町の名前。
そしてシュバリスを征服した彼とは、
ミローンという有名な闘技者です。

いえ、そこは今回のお話に大切なことではありません。
上記の詩の最後のところ、
深緑色から黄色に花びらを咲かせたときに
夏らしい暖かな恍惚を感じる、という部分です。

タンポポは花開くまでは緑色のつぼみです。
そこから黄色い花びらが顔をのぞかせ、
しばらくすると鮮やかな黄色の花を咲かせます。
決して派手な花ではありません。
いえ、野生の、ありふれた、地味な花なのですが、
ロウエルはそこに暖かな恍惚を感じると言っているのです。

確かにタンポポはツンと澄ました花ではありません。
野生でありふれていて、地味な花だからこそ
そこにほっとする何かを見つけたのでしょう。
いかにもタンポポらしい詩だとは思いませんか。


参考:ギリシア・ローマ神話(トマス・ブルフィンチ)角川文庫


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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話 第5回 29ドラゴン 竜と結婚した男 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。 太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをお話する新企画です。
               
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第5回は月カードから29 ドラゴン。ビルマのお話です。

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むかし、シャン族の男が水中にある竜神王国の娘と結婚しました。
男は竜王の宮殿で数か月は幸せに暮らしていました。
竜王は娘に人間の男を驚かさないために竜の姿にならないようにと
竜神たちに命じていたのです。

でも、年の一度の水祭りのときはどうしても竜の姿に戻らなければなりません。
娘は祭りが終わるまで決して外にでてはいけないと夫に言い聞かせて、
竜の姿になって、祭りに加わりました。
男は妻の帰りを待ちきれず、言いつけを破って外にでてしまいました。

するとたくさんの竜が宮殿のまわりにうごめいていました。
男は驚き、戻ってきた妻に
「人間の国」に帰りたいと訴えました。
娘は夫の願いをききいれ、人間の世界に戻しました。

そして、卵をひとつ産んで、生まれてくる子供を大事に育てるようにと言い残すと
水の中に帰っていきました。

その子供は竜王の娘の助力で中国の皇帝の娘と結婚して
この国の初代の王となったのだそうです。

参考文献 世界神話事典 創世神話と英雄伝説 大林太良他編 角川ソフィア文庫

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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第4回 ライオン [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
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第4回目は太陽カードから、21ライオン。

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ギリシア神話に登場するヘラクレストライオンのお話です。
ヘラクレスは全能の神ゼウスと、アルクメーネーの間に生まれた子供でした。
ゼウスの正妻ヘラは、夫の浮気の末に次々と生まれる子供に対し、
強い敵意を抱いていたので、
当然、まだ赤ん坊のヘラクレスに対しても憎しみを覚えていました。
そして、12にものぼる「ヘラクレスの難業」を課すことにしたのです。
その一番最初が、ネメアのライオンとの闘い。

ネメアの谷には、
人を襲い、家畜を食い荒らす恐ろしいライオンが住んでいました。
ヘラクレスに命じられたのは、このライオンを殺し、
毛皮を持ち帰ること。

ヘラクレスはまずは矢を放ち、
その後、こん棒を使ってライオンに立ち向かいました。
しかし、それではライオンを倒すことはできなかったので、
今度は3日3晩の間、自分の手でライオンの首を締め上げ、
とうとう死に至らしめてしまったのです。
そして死んだライオンを肩に担いで戻ってきました。
しかもライオンの毛皮にはキズひとつなかったのだとか。
ライオンの皮は、ライオン自身の爪で引き裂かれ、
ヘラクレスの服にされました。

その様子を見ていたゼウスはライオンを哀れに思い、
空にあげてやり、
星座のひとつ、獅子座となったのだとか。


参考:「ギリシア・ローマ神話」トマス・ブルフィンチ著(角川文庫)

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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第3回 星 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。 太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
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第3回は月カードから22 星。
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ロシアに伝わる銀河&星のお話です。

いつとわからないころのお話です。
そのころはまだ星もなく、銀河もありませんでした。

ウラルヘ、サクマルとアギジュリ(ウラル山脈の南部)の谷へ
夏になると毎年、南のどこかから鶴が渡ってきていました。
インドから渡ってくるとみんなはいっていました。

ある冷たい秋に、鶴が暖かい地方へ戻ろうとしたときに、厳しい暴風になりました。
子供の鶴たちは群れから離れ、天でくるくる回り、
もがいて、地上におちていくものもいました。

そこで大人の鶴たちは遅れた子供たちに道を示そうとして
自分の羽を天にまきちらしたところ、羽はあっという間に星になりました。

子鶴たちはこの星の道に沿って飛んでいった。
のちにこの道は乳の道(天の川)とか鳥の道とよばれるようになったのだそうです。

参考文献 世界の太陽と月と星の民話 外国民話研究会他編訳 三弥井書店 
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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第2回 ヒマワリ [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
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神話や伝説などをお話する新企画です。

               
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第2回目は太陽カードから、22・ヒマワリ。

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「真の愛を知った心は決して忘れることなく
同じ真の心を持って最後まで愛し続ける。
ちょうどあのヒマワリが日の出に向けたまなざしを
火の沈むまで彼に向け続けているように」
と歌った詩人がいます。
(ムア「アイルランドの歌」より)

いつも太陽に顔を向けているヒマワリの花を
ギリシア神話では、
太陽神アポロンと、水のニンフであるクリュティエーの物語として伝えています。

アポロンを好きで好きでたまらないクリュティエーでしたが、
アポロンはちっとも彼女の気持ちに応えてくれません。
クリュティエーは地べたに座り込んで、
ほかの物には全く目もくれず、
日の出とともに彼を見つめ、毎日の軌道を通って地平線から沈むまで、
ずっとその姿を見守り続けたのです。

こうしてクリュティエーは9日間というもの座り続けました。
食べ物も飲み物もとらず、ただ涙を流すだけ。
髪を振り乱したまま痩せ衰えた彼女の手足は
いつしか地に根を生やし、
その顔は花になってしまいました。
それがヒマワリの花なのだとか。

ヒマワリは今でもなお、クリュティエーの思いを持ち続け、
太陽に向かい続けているのです。

そんなヒマワリの花言葉は
「憧れ、崇拝、熱愛」です。


参考:「ギリシア・ローマ神話」トマス・ブルフィンチ著(角川文庫)

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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第一回 猫 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。 太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
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第一回は月カードから17 猫。

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2020年、ねずみ年がスタートしたばかりなので、今回は干支のお話。
なぜ、猫が干支に入っていないのでしょうか?
諸説ある中から、古く語りつがれている「えと物語」からご紹介しましょう。

「お釈迦様が元旦に一番早く自分の元についたものから12番目についたものまで
一年交代でその年の守り神」とするというおふれをだしました。
日にちを忘れてしまった猫がねずみにたずねましたが、
ねずみは一日遅れの日にちを伝えました。

牛は足が遅いからと早くから出発し、ねずみはちゃっかりその背中にのりました。
そして、牛が到着する前に背中から飛び降りて、一番のりとなりました。
その後、牛、虎,兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鳥、犬、猪の順番に
つきました。

猫は次の日にお釈迦様の元にいきましたが、すでに遅し、
12支に入ることはできませんでした。

猫がねずみをおいかけるようになったのはそれからだとか。

この話は有名なのでご存じの方も多いかと思いますが、
海外では干支に猫が入っている国もあるのだとか。。。


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