魔女の秘密 第４回 杖

月の魔女・小泉茉莉花です。

「魔女はどうやって空をとぶの？」
「魔女に頼んだら惚れ薬を作ってくれるの？」
魔女について知りたいことはいっぱいありますよね？
でも、それはひ・み・つ。
なんですけど。。。ほんの少しだけお教えしましょう！
第4回は魔女の「杖」について

魔法使いのおばあさんが魔法の杖をひとふりしたら、
みすぼらしい娘がゴージャスなドレスを着たレディに変身！
なんて映画やアニメをみたことがあるでしょう。

杖は魔女の大切な道具。魔女の杖はワンドとよばれています。
杖の起源は農具なのだそうです。

なかには長い杖をもっている魔法使いもいますが、
ほとんどは杖の長さはそんなに長くはありません。
なかには手元に飾りがあるものもありますが、飾りもほとんどない木製のものが多いでしょう。
杖は魔女が魔法をかける前に心を整えるため、ターゲットに対して狙いを定めるため
などに使われます。

魔女の儀式のときには四大元素を象徴する「剣（ソード）」
「杯（カップ）」「護符（ペンタクル）」「杖（ワンド）」
といったアイテムが使われます。
この四大元素の中で「杖（ワンド）」は火をあらわします。

ちなみに「護符（ペンタクル）」が地、剣（ソード）が風、「杯（カップ）」が水
をあらわします。

また、杖はその形状から男性の象徴でもあります。

四大元素のお道具をそろえて儀式を行うときに、
身近な物を使ってやっている魔女さんがいらして、
それはとても素敵なことだと思いました。
道具をきちんとそろえなきゃと思うと大変ですからね。
でも、素晴らしいワンドを手つくりで作って販売していらっしゃる方もいますから、
それを購入されるのもおすすめです。

タグ：小泉茉莉花 魔女の秘密 杖

魔女の秘密 第３回 魔女のファッション

月の魔女・小泉茉莉花です。

「魔女はどうやって空をとぶの？」
「魔女に頼んだら惚れ薬を作ってくれるの？」
魔女について知りたいことはいっぱいありますよね？
でも、それはひ・み・つ。
なんですけど。。。ほんの少しだけお教えしましょう！
第３回は魔女のファッションについて

魔女！っていうとどんなファッションに身を包んでいると想像しますか？
たいていの人は黒のとんがり帽子、黒のマント、
黒の長いローブ、そして、杖をもっている姿を思い浮かべるのではないでしょうか？


ずいぶん前の話ですが、2011年11月に埼玉県宮代町主催の[ハーブ魔女サミット」
に呼んでいただいたとき、
黒のローブはもっていませんが、黒の服にマントのようにみえる薄手のコート、
とんがり帽子をもって参加しました。
そのとき、ご一緒した魔女研究の第一人者西村佑子先生が、
「魔女だから黒ってことはないのよ。
ドイツの魔女はカラフルなスカーフにつぎはぎだらけのカラフルなスカートをはいているんだから」
とカラフルな服をきておっしゃいました。
そういえば、西村先生が会場に飾られたドイツの魔女人形も
そんな恰好をしていましたっけ。。。
昔の絵画では何もきてない魔女もいましたし。。。

それでも、魔女というとやはり黒ずくめの服に帽子にマントで。。。
とリクエストされるので太陽と月の魔女も黒ずくめの服でとんがり帽子をかぶったりもしますが。。。
それはご愛敬ということで。。。

是非皆さんも一度西村先生の講座などで
カラフルなドイツの魔女の写真を見ていただきたいと思います。

タグ：魔女の秘密 小泉茉莉花 魔女のコスチューム

魔女の秘密 第２回 月の女神 ヘカテ

月の魔女・小泉茉莉花です。

「魔女はどうやって空をとぶの？」
「魔女に頼んだら惚れ薬を作ってくれるの？」
魔女について知りたいことはいっぱいありますよね？
でも、それはひ・み・つ。
なんですけど。。。ほんの少しだけお教えしましょう！
第2回は月の女神ヘカテ。別名・魔女の女王といいます。

ギリシャ神話の月の女神といえば、アルテミスが有名ですが、
もうひとりヘカテという月の女神がいるのはご存じでしょうか？

月の明るく輝いている面を象徴するのが、アルテミスとするならば、
暗く閉ざされた闇の部分を象徴するのがヘカテ。

ヘカテは、さまざまな顔をもっています。
最高神ゼウスから信頼されて、大地、荒海、星空を支配する偉大なる女神。
黄泉の国の王ハデスさえも、手が下せない最高の権力を持つ冥界の女王、
そして、恐ろしい妖怪と、冥界の番犬ケルベロスを従えて人々を苦しめる魔女の女王。
まるで月がさまざまにその姿を変えていくようにヘカテにはいくつもの物語があります。

魔女の女王・ヘカテは魔女たちが集会を開いている
十字路や三叉路にケルベロスを引き連れて現れます。
満月の晩にはおそなえものをして、ヘカテの心をしずめないと人々に悪さをする
恐ろしい存在でした。

そんなヘカテですが、もともとはゼウスとヘラ（諸説あり）の間に生まれた娘でした。
アルテミスの従妹だといわれています。
それが、母であるヘラへのちょっとした悪戯から、天界をおわれ、
冥界の女王となったのです。

そして、魔女たちがヘカテをあがめたことから、
魔女たちにとって、最も身近な存在になりました。
現在でも、ウイッカの間では、信仰の対象になっているのだそうです。

タグ：月の女神・ヘカテ 魔女のひみつ

魔女の秘密 第一回 月

月の魔女・小泉茉莉花です。

今月から魔女にまつわるいろいろなお話がスタートします。
第一回は月。

明日は十五夜ですから、そのお話も少しだけ。

月はその姿をかえながら、毎日の小さなことから、
人生の転機となるような大きなことまで、教えてくれています。

自然と共に生きる魔女たちも、月の満ち欠けに従って暮らしていました。
たとえば、いつ種まきをすればいいのか、いつ刈り取ればいいのか、
どんな儀式をいつ行えばいいのかなど、毎晩月が教えてくれていました。
ファンタジー小説など読んでいると、よく満月の晩だけ
魔法の扉が開くなどといわれていますよね。
月には不思議な力があります。

新月ははじまりのとき、満月は成就するとき。
その中でも、十五夜は月が一番美しく輝くとき。
月のパワーが一番強くなるときです。

十五夜の日には米粉で作ったお団子を１５個（１２個という説もあります）
すすきを５本、さといも、枝豆などの野菜に、
栗などの果物、秋の七草をおそなえするのが本格的。
そこまでするのはなかなか難しいので、お団子だけでも十分。
お団子には物事が丸く結実する、健康・幸福を願うという意味があります。

このご時世実際に会うのはなかなか難しいけど、
一緒に食べると絆が強くなるといわれています。

晴れていたら是非十五夜の晩にお月見をして
月のパワーをもらいましょう！

タグ：十五夜 月 小泉茉莉花 魔女の秘密