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太陽と月の神話206 父なる太陽パグ・アベ、怒る(トゥカノ人) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アマゾン川上流に住むトゥカノの人々の間に伝わる
太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

この世の始まりにいたのは、太陽パグ・アベ。
パグ・アベとは、父なる太陽という意味です。
そしてニャミ・アベもいました。
夜の太陽という意味で、つまりは月のこと。

パグ・アベは結婚していましたが、
ニャミ・アベが独り身。
寂しくてたまらず、太陽の妻を奪ってしまおうと考えました。

その策略を聞いた太陽パグ・アベは怒りに震え、
月から頭飾りを取り上げて
一族から遠く離れて暮らすようにと命じたのです。
以来、太陽と月は一緒に空に現れることはなくなったということです。


参考:アーサー・コッテル「世界神話辞典」柏書房


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