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太陽と月の神話204  幼子イエス、太陽を作る(ブルガリア) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、ブルガリアに伝わる太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

この世界のはじめ、大地には人も動物もおらず、
空には太陽も月もありませんでした。
しかしイエス・キリストはこの世に生を受けていました。
まだ幼い子供イエスは、父である神の衣の裾を持って、ついて歩き、
いつも父と一緒でした。

ある日、イエスは父から離れ、大地の粘土をこねはじめました、
そして大きな球を作りました。
こうやって幼子イエスは遊んでいたのです。
「この球を空に投げて遊ぶんだ!」。

神は言いました、
「おまえがどれだけ遠くまでこの球を投げられるか、試してみよう」。
そして神はその球に祝福を与えたのです。
イエスが力いっぱい投げたその球は高く高く天へと上っていき、
天上にとどまって太陽になりました。
そして日の出のときのように鮮やかな光を放ったということです。

さらにイエスは、それより小さな粘土の球を次々と空に放り投げると
神の祝福を受けてそれらは月になり、大きな星になり、
また小さな星たちになったのです。


参考:「太陽と月と星の民話」三弥井書店


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