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太陽と月の神話100  ダグダ、太陽を管理する(ケルト) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、ケルト神話の中から太陽のまつわるお話をご紹介しましょう。

ダーナ神族の最高神ダグダと太陽の物語です。
ダグダという名は「良い神」という意味を持ち、
知識にたけ、魔術を使い、
生と死、破壊と再生をつかさどり、
大地の豊穣をとどけ…というように
まさに万能の神様です。
その一方、大きなお腹を突きだした大食漢で、
お粥が大好物といった、お茶目なところもあるのですが…。

女性が大好きで、妻のほかにもたくさんの愛人を持っていました。
そのひとりが、ボイン川の女神ボアーン。
ボアーンにも夫がいますから、ダブル不倫というわけです。
しかもボアーンはダクダの母親だったとも言われています。

さてダグダがボアーンと密会を重ねていた頃のこと。
日が暮れるとボアーンの夫ネフタンが帰ってくるのが、
ボアーンの家の習慣。
ですから夜までダグダがボアーンと共にいることはできません。
密通がバレてしまいますからね。

そこでダグダは一計を案じました。
夜が来なければいい!
だったら太陽を空に出しっぱなしにしておけばいい!

こうして太陽は9カ月もの間、大地を照らし続けたのです。
そして9カ月たったところで
ダグダとボアーンの間にはオィングスという息子が生まれたのでした。

ちなみにオィングスは愛と若さ、美をつかさどる神様です。


参考:『ケルトの神話』井村君江(ちくま文庫)




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