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魔女のハーブ 第18回 ローリエ [魔女のハーブ]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

魔女と言えばハーブを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
そう、ハーブ魔女を名乗る方もいるわけですし。
というわけで魔女がよく使うハーブをご紹介していきましょう。
第18回は、ローリエ。

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ローリエはたくさんの別名を持っています。
たとえば〈太陽と月の魔女カード〉の中にも、太陽カード25・月桂樹があります。

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また、ローレルと呼ぶ場合もあれば、ベイリーフということも。
それだけ世界各地で利用されてきたハーブということなのですね。

その原産地は地中海沿岸。
クスノキ科に属します。

古代ギリシアでは神聖な木とあがめられ、
太陽神かつ芸術の神であるアポロンに捧げた木とされていました。
そしてローリエで作った冠・月桂冠は、知恵と栄光の象徴でした。
古代ギリシアでは、このローリエの冠を勝者や大詩人など
すぐれた才能を持つ者の頭に載せ、その能力を讃えました。
またアポロンの神殿があるギリシア・デルフォイでは
巫女がローリエの葉を口に含むことでトランス状態になり、
神からの予言を授かったのだとか。
古代ローマでは、幸運を呼び、魔除けになる樹木とされてきました。

ハーブとしては、昔から臭み消しや防腐剤として利用しています。
加熱しても、その爽やかな香りが損なわれないため、
たとえば肉料理の臭み消しに。
魚料理にも使います。
ニンニクやネギ、根菜、ハーブ類などと一緒に煮込めば
スープストックとなります。
さらに魚介類の酢漬け、野菜のピクルスなどにも用いて
防腐剤の役割を果たしています。
あるいは米や粉類を保存するとき、
ローリエの葉を数枚入れておくと虫がつきにくくなるようです。

メディカルハーブとしての役割もあり、
ローリエの葉が持つ香り成分(シネオール、ゲラニオールなど)は
消化を促し、食欲を増進させてくれます。
また、爽やかな香りそのものも芳香健胃薬といった働きがあるようです。
さらに炎症を緩和する効果があり、
お風呂に入れて関節痛や神経痛を和らげてくれ、
そのうえ疲労回復効果も期待できるとか。
なんて役立つハーブでしょう!

旺盛な成長力のある樹木で、
日本の気候風土にもよく馴染むうえ、
日当たりが悪くても丈夫に育つので
庭に植えておくのもよさそうですね。




posted by taiyonomajo at nice!(3)  コメント(0)