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太陽と月の魔女のおすすめ本 第39回「山海経(せんがいきょう)」高馬三良訳 [太陽と月の魔女のおすすめ本]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女がどんな本を読んで星占いや魔女学をお勉強してきたか、
あるいは太陽と月の魔女の愛読書をご紹介いたします。
第39回は太陽の魔女マリィのおすすめ本。
高馬三良訳「山海経(せんがいきょう)」(平凡社ライブラリー)です。

s-山海経.jpg


まずはAmazonに記載された文章を転載しましょう。

『中国古代の地理書「山海経」。
各地の山脈や国々、そこの草木、鳥獣をはじめ鬼神や怪物の記述など、
中国の古代神話を知るうえで貴重な書である。
語り継がれてきた古代の人々の見方、考え方がよくわかる。』

そう、この本は地理書なのです。
地理書と言えば、どの方角には何があり…、などといったことが書かれているはず。
ところがこの「山海経」にかかれているのは
ひたすら妖怪ばかり。
いえ、妖怪の姿をした神様や異国人、異境人でしょうか。
どこどこの北にはこんな山々が連なり、
その向こうには、こんな風体の人々が住まい、
このような神がおわす、などといった記述が、
実に延々と、この本の最初から最後まで、あるのです。

ここにアップした表紙を見てください。
この本のために色をつけたようですが。
青い生き物は、馬のような、獅子のような体を持ち、頭がふたつ。
赤いほうは、虎のような体に、人面、頭にはたくさんの顔がついています。
尻尾はふさふさで、足は6本!
これらをしげしげと眺めているだけでも、面白い。

鬼神、草木、鳥獣、虫、魚が数多く記されていますが、
その挿絵はまるで子供が描いたかのような、稚拙なものが多い。
実は、そこもまた「山海経」の魅力です。

解説を、あの水木しげるさんが書いてらっしゃるのですが、
「山海経」を
「歴史と地理と風土記と妖怪絵巻をいっしょくたにしたような辞書」と定義しています。
そして「山海経」に描かれた存在たちは
日本の妖怪のルーツとなっている可能性も語っています。

私は時折、この本をパラパラとめくり、
気になる挿絵を見つけては、ふふふ…と笑い、
その説明書きとなる本文を読んでは、ほおぉ…と納得する。
そんな形で親しんでいます。

妖怪好き、神様好きな方は是非ご一読なさってはいかがでしょう。


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