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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第35回 キャンドル [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2022年10月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithグリフィン&ペガサス」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

太陽と月の魔女カード新.jpg
   

第35回目は太陽カードから、14キャンドル。

sun14キャンドル.jpg


ヨーロッパでは日常的にキャンドルに火をともし、
その明かりを楽しむ習慣があるようです。
キャンドルは人々の生活の中に入り込んでいるので
特別な主役になることは少なく、
たいがいが日々の脇役。

そんななか、万霊節のキャンドルはちょっと立ち位置が違います。
万霊節とは、カトリックのお祭りで、
この世に生を受けて死んでいった全ての者を祀る日のこと。
11月2日がその日です。

死者や祖先の霊はこの日、生まれた家に帰ってきます。
彼らが無事に帰ってこられるようにと配慮し、
人々はキャンドルに火をともすのだそうです。

まず家族で墓地に出かけ、そこでキャンドルに火をともします。
この火は「浄罪火(ヘーゲフオイヤー)」と呼ばれ、
赤や青の色ガラスの器の中に緑色をしたモミの葉を敷き、
そこにキャンドルを入れて、火をつけるのだそうです。
この浄罪火は、単に死者や祖霊の目印というだけでなく、
彼らを悪霊から守る役目を持っているのだとか。

また家でもキャンドルに火をともし、死者の魂の安らぎを祈ります。
この火は、永遠の光へと導く助けともなると考えられています。

万霊節は、私たち日本人のお盆のようなもの。
お盆に迎え火を焚き、送り火を焚くように、
ヨーロッパでもキャンドルに火をともしてきたのですね。
民族や住む地域こそ違うものの、
人間の考えることは非常に似ている。
それ以上に、人々が火の持つ力を信じるのは
古今東西、変わりがないことに、軽い驚きを覚えています。

もうひとつ、キャンドル主役のイベントをご紹介しましょう。
今日12月24日はクリスマスイブですが、
この日、キリスト教会では「キャンドルサービス」が行われます。
「世の光」としてこの世に現れたイエス・キリストの誕生を祝う行事のひとつです。

まずはクリスマスイブ直前の日曜日から数えて4週間前から
「アドベントキャンドル」を始めます。
1カ月かけて、教会の壇上にある5つの燭台にキャンドル立て、
順に火をともしていきます。
1週目は予言のキャンドル
2週目は天使のキャンドル
3週目は羊使いのキャンドル
4週目はベツレヘムのキャンドル
クリスマスイブには5本目のキリストキャンドルに。
そしてクリスマスイブ当日、
人々はキリストキャンドルの火を分けてもらい、
聖歌を歌ったり、聖書の朗読を聞いたりするのだそうです。


参考:植田重雄著「ヨーロッパの祭と伝承」講談社学術文庫


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