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太陽と月の神話61  ウサギ、太陽を殺す [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、北アメリカの先住民族ショーショーニー族に伝わる太陽の神話をご紹介しましょう。

その昔、太陽は今よりもずっと低い位置に昇っていました。
そのため地上は焼けるように暑さく、
あまりの熱に焼け死ぬ人もいたほどだと言います。
暑さに手を焼いた人々は、思案し、太陽を退治しようと決めました。
そしてウサギを呼び、太陽退治に向かわせたのです。

ウサギは弓矢を持って勇んで太陽を追いかけ、
矢継ぎ早に矢を放ちました。
ところが太陽の熱はあなどれません、
放った矢が太陽に届く前に、ことごとく焼けてしまったのです。

しかし人々の命を受けたウサギはひるみません。
なんと、火起こしの道具を使って太陽を殺してしまったのです。
そして太陽から肝を取り出し、
今度は、今までよりもずっと高い位置、
そう、今の太陽がいる位置に戻しました。

ウサギのおかげで、ショーショーニー族の人たちは今、
焼けるように暑い思いをしなくてもすんでいるのだとか。



参考・森村宗冬「太陽と月の伝説」新紀元社




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