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太陽と月の魔女のおすすめ本 第32回「ベニシアのハーブ便り」ベニシア・スタンリー・スミス(世界文化社) [太陽と月の魔女のおすすめ本]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女がどんな本を読んで星占いや魔女学をお勉強してきたか、
あるいは太陽と月の魔女の愛読書をご紹介いたします。
第32回は太陽の魔女マリィのおすすめ本。
ベニシア・スタンリー・スミス 著/梶山正 翻訳&写真「ベニシアのハーブ便り」です。

ベニシアのハーブ便り.jpg


著者のベニシアさんを、
NHKで放送され続けている「猫のしっぽカエルの手」という番組でご存知の方も多いでしょう。
そのベニシアさん、今年6月21日に病気のため、亡くなりました。
72歳だったそうです。

というわけで、今回はベニシアさんの最初の著作をご紹介します。

この本のサブタイトルは「京都・大原の古民家暮らし」。
ハーブを中心に据えて、
ベニシアさんの京都・大原の里での暮らしを綴っています。
夫であり写真家である梶山正さんの美しい写真、
ベニシアさんの手によるイラストが盛りだくさんの、素敵な本です。

何より嬉しいのは、ハーブの使い方がどっさり掲載されていること。
まあ、ハーブ便りと銘打っているから、当然と言えば当然なんですが、
レシピ110種類のほかに
手作り石鹸、チンキなどハーブの利用方法がいっぱいです。

残念ながら、今すぐに実践できるものは、実は少ないのです。
というのも手元にハーブがないから。
近所のスーパーに走っても、手に入るハーブは限られています。
それでも、いつの日か、私も小さなベランダにハーブたちを植え、
ベニシアさんの真似ごとをしたいなぁ…と思ってしまいます。

さて、この本は、春3月に始まり、夏、秋、冬と順を追って
毎月のハーブの話や、大原暮らしのあれこれが綴られています。
間にはベニシアさんの生い立ちや思い出話なども。
こういったエッセイを読むのも、また、楽しいものです。

ベニシアさんはイギリスの貴族の家に生を受け、
19歳で国外脱出。
インドを経て、日本に来ました。
イギリスに住み続けていたら貴族の娘として
贅沢な暮らしもできたでしょう。
しかし3人の子連れで日本に渡ったベニシアさんは、
京都に英語学校を作って生計を立て、
大原の里の古い民家で暮らし続け、その生涯を閉じたのです。

この本には、大原の古民家での生活が、
実に羨ましくなるほど素敵に描かれています。
もちろんハーブをいかに利用するかも、様々な角度から語られていますが、
同時に、本物の豊かな暮らしとはこういうものなのだ、ということも教えくれます。

何度も言いますが、写真も含めて、本当に素敵な本です。
ベニシアかぶれしちゃいそうな本です。
他にもベニシアさんの著書は何冊もあるので
気になるものから手に取ってみるのもいいでしょうね。

※ベニシア・スタンリー・スミスさんのご冥福をお祈りいたします。


posted by taiyonomajo at nice!(3)  コメント(0) 
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