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太陽と月の神話201  コヨーテ、太陽からタバコを盗む(アメリカ・アパッチ族) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、北米の先住民アパッチ族に伝わる太陽にまつわるお話をご紹介しましょう。

アパッチ族にとって、タバコは
世界の創造主である大いなる存在とアクセスする特別な道具でした。
そのタバコは太陽だけが持っていたのです。
それをコヨーテが横取りした、というお話。

ある日、コヨーテは太陽の家に出かけました。
太陽は留守で、太陽の妻しかいなかったので
こっそりと太陽のタバコを盗み出し、
素知らぬ顔をして帰りました。

帰宅して、タバコ入れの中身が減っていることを知った太陽は
ものすごく腹を立て、コヨーテを追いかけます。

ところがコヨーテに追いつく前に
コヨーテが持っていたタバコが成長し、
見る間に芽を出し、葉が出て、花が咲き、熟し、乾き…
終いには種までできて、風があちらこちらにその種をまき散らしてしまったのです。

この様を見た太陽は、コヨーテを追うことを諦め、すごすごと家に戻りました。

一方、コヨーテの持つタバコは、人間たちの羨望の的。
しかし、いくら分けてほしいと頼んでも、
コヨーテは頑として首を縦に振りません。
そこで人間たちはコヨーテに妻を与え、
かわりにタバコを手に入れようと策略を練りました。

ところが夕暮れ時にコヨーテに与えられた妻は、女装した少年。
それに気づいたのは、もう夜明けも間近な頃だったのですが、
時すでに遅し。

こうして人間たちは、
本来ならば太陽だけが持ってるはずタバコを手に入れたということです。


参考:「太陽と月と星の民話」三弥井書店


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