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太陽と月の神話147  太陽と月の別れ(中国) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、中国は漢の時代の太陽にまつわる民話です。

その昔、太陽と月、それに星は家族でした。
太陽がお父さん、月がお母さん、そして星は子供たち。
お母さんである月はとてもやさしく、まめやかに子供たちの面倒を見ていました。
子供の数が多いものだから、月は1日中、忙しなく働いていたのです。

ところがお父さんである太陽は遊び好きなうえに残忍な心の持ち主。
毎朝、早くから外に遊びに出かけては、
自分より先に外に出ていた子供をつかまえて、
こっそりと食べていたのです。

夕方、月が子供たちをお風呂に入れたりして大忙しのときも、
太陽はなかなか家に帰らず、
遅れて帰ってきた子供をとって食べていました。

朝、食べた子供の体から流れた血は、朝焼けに。
夕方、食べた子が流した地は、夕焼けに。

とうとう、太陽が子供を食べている!と月が気付きました。
悲しくて悲しくて、涙が次から次へとわいて出ます。
その涙は、朝露や夜露に。

月は、太陽を恨み、その歯ぎしりは雷鳴となり、その歯は雹に。
そして子供たちを連れて離婚したのです。

以来、太陽は一日中ひとりぼっち。
寂しい毎日を送っています。
一方、月はいつも星である子供たちと一緒にいるのには
こんなわけがあったということです。


参考:三弥井書房 「太陽と月と星の民話」 


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