SSブログ

太陽と月の神話 第133回 月はなぜ夜しかでないのか [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
第133回目の今回は、中国に伝わるお話をご紹介しましょう。

太陽と月は実の姉妹でした。
しかし、二人は性格も好みもまったく違っていました。

姉の太陽は色黒で頬は真っ赤で、手足も太く丈夫でした。
太陽はいつも朝早く出かけ、夜は遅く帰り、たいへんな働き者でした。

妹の月は色白でほっそりしていて、顔は丸く、まるで開き始めのキンモクセイのように
美しかったけれど、怠け者で働くのが嫌いでした。

姉妹はふたりともお客をもてなすのが好きで、大地は一番親しいお客様で毎日訪ねてきていました。
大地は二人にひかれていましたが、どちらを妻にすればよいのか迷っていました。
大地は20年間考えに考えて、23年目に結論をだしました。
「富を作りだすものは、他のものが作り上げた富を享受することしかできないものより
ずっとすぐれている」事に気がついたからです。
大地は太陽を妻にむかえました。

私たちは大地と太陽の子孫です。
私たちの始祖、太陽おばあさんは、今はもっと明るくなって、大空から子孫を照らしています。
大地おじいさんは、私たちが、平和で快適に暮らせるようにしてくれています。

妹の月はあいかわらずなまけもので、夜人々が家路に着くころにようやくでてきて、
ひとりぼっちで寂しく空にいます。



参考文献 世界の太陽と月と星の民話 外国民話研究会  三弥井書店







nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:占い

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。