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太陽と月の神話 113  クモばあさん、太陽を盗む(アメリカ・チェロキー) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今回はネイティブアメリカンのチェロキー族に伝わるお話です。

この世の始まりの頃は、世界は真っ暗闇。
人々は何もかもを手探りでした。
ですから、この世で最も必要なものは光だと誰もが考えたのです。

キツネは「この世界の反対側には光をたくさん持っている人がいるが、
ケチだから分けてくれない」と言いました。

その話を聞いたフクロネズミは、世界の反対側に出かけていき、
木にぶら下がっている太陽を見つけると、
その光のかけらを自分のふさふさのシッポに押し込みました。
ところが熱い光でシッポは焼けてしまったうえに、
世界の反対側の人に盗みを見つけられ、
光を取り返されてしまいました。

次にハゲタカが世界の反対側に行き、
まっしぐらに太陽に突っ込んで、太陽を頭の上にのせました。
ところが太陽の熱で頭の毛がすっかり燃えてしまったのです。

そこで今度はクモのおばあさんが世界の反対側に行きました。
その道中、粘土で分厚い壺を作り続けました。
小さな小さなクモばあさんだったので、反対側の人にも気付かれず、
素早く太陽をつかむことができました。
クモばあさんは盗んだ太陽を壺に入れて無事に持ち帰りました。

こうしてクモのおばあさんはチェロキーの人々に太陽と火とをもたらしたということです。
また陶器作りも教えたのだとか。


参考:「世界の太陽と月と星の民話」三弥井書店






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