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太陽と月の神話95 月を追う太陽(中国) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、中国に伝わる太陽のお話をご紹介しましょう。

その昔、地上に人はおらず、オスとメスの2つがあるだけでした。
オスは、顔があばただらけのうえに怒りっぽい性格。
太陽といいます。
メスは色白で美しく、月といいました。

ある日、太陽は月にプロポーズします。
ところが、あばただらけの太陽を嫌った月は
9回にも及ぶプロポーズを、そのつど断ったのです。

ある日、月が山で水浴びをしていると
太陽がやってきて、
月をつかまえようとしました。
月は慌てて逃げ出し、山の頂上まで来たのですが
太陽に追いつかれてはたまらないとばかり、
空に飛び出しました。
その月を追って、太陽もまた空へ。
こうして逃げる月、追う太陽となったのです。

その後、地上に人が誕生し、
太陽の姿を見ては
「美しい月と、醜い太陽! なにがあっても釣り合わないよ!」と言いました。
それを聞いた太陽は真っ赤になって怒り、
以来、自分の姿を人に見られないよう、
あばたのデコボコした間から金色の光を放ち、
人の目を射るようになったということです。



参考:『世界の太陽と月と星の民話』
編訳・日本民話の会、外国民話研究会(三弥井書社)

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