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魔女コレクション 38  ドイツの魔女人形・その2 [魔女コレクション]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

小泉茉莉花とマリィ・プリマヴェラは太陽と月の魔女と名乗っているので、
只今魔女修行中です。
というわけで、「魔女!」という言葉にとても敏感。
映画・小説・グッズ、そして魔女のお話など
太陽と月の魔女がみつけた魔女にまつわるものを
ブログ【太陽と月の魔女】でご紹介していきたいと思います。

この「魔女コレクション」シリーズも、今回で第38回になりました。
今回のお話は、ドイツの魔女人形のこと。
第8回「ドイツの魔女人形」
第37回「魔女の帽子」も合わせてお読みくださいね)


太陽と月の魔女は、魔女学の師匠からたくさんのことを教えていただいています。
その師匠とは、このシリーズに何回も登場している西村佑子先生。
つい最近、西村先生に見せていただいた魔女人形をご紹介します。


IMG_1719.jpg


とても素朴な人形です。
ホウキに乗った魔女2体。
魔女本体は20センチほど、ホウキもいれれば30センチほどのものです。
顔と履いているスリッパは木製。
なにより特徴的なのは、その衣類です。

魔女と言えば、私たちは黒いとんがり帽子に黒いマントと、
黒装束を思い浮かべます。
しかし、この魔女人形たちがかぶるのは黒い帽子じゃなく
三角のスカーフ。
着ているのはロングスカートですけど
カラフルな普通のお洋服。
黒マントじゃありません。

何度も書いてきたことですが
魔女と呼ばれる女たちは、実は普通の女性だったのです。
それが「雨が降らないのは、隣のオバサンが呪ったから」、
「牛の乳が出ないのは、お向かいのオバサンが魔法をかけたから」
そんなありもしない理由をつけて普通の女たちが魔女に仕立てられ、
魔女としてしょっ引かれ、魔女裁判にかけられたのです。

そこにはキリスト教と異端の宗教との覇権争いが潜んでいます。
ひとつの宗教が力を得た陰に
魔女に仕立て上げられ処刑された「普通の女たち」がいたのです。

というわけで、ドイツの魔女人形は、普通の女たちの格好をしています。
いってみればドイツの農家のオバサン。

黒装束は、アイコンとしての役目を果たしています。
とてもわかりやすい。
おそらく「恐ろしい力を持つもの」「夜陰に乗じて活動するもの」、
そんなイメージを具体化すると、黒装束になるのでしょう。
いつ頃から、そんなアイコン的な姿になっていったのかはわかりませんが、
おそらく第二次世界大戦のすぐあとではないか、
とは師匠・西村先生のお話。

最近ではドイツで売られている魔女人形も
だんだんと黒装束になっているとか。
歴史的な背景を考えると
普通の格好の魔女を残してほしい…と思うのは
私だけでしょうか。



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