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太陽と月の神話 78  太陽と月のケンカ [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはカナダの先住民イヌイットに伝わるお話です。

太陽と月は酋長であり、それぞれが人間のめんどうをみていました。
しかし、あるとき、二人のライバル意識が高じて、大ゲンカに発展しました。

太陽は月を罵ります。
「青白いうすぼんやりした光しか放てないくせに。
そんな光では人間たちはモノをはっきりみることができないよ。
それに人間たちを温めることもできないじゃないか」
月も負けてはいません。
「お前があらわれると人間たちが目をそむけるのはどういうことかね?
人間の目をつぶすつもりなのか?
おまけにその熱さ。
人間たちを蒸し焼きにでもするつもりかね?
姿形からいっても、あんたより私のほうがずっと美しいよ」
議論の決着はまったくつきません。

ふたりとも一緒に輝くのはごめんとばかりに
太陽は昼間、月は夜に輝くことにしました。
太陽も月も決して一緒に輝かないのです。

参考文献 太陽と月の伝説  森村宗冬著 新紀元社

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