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太陽と月の神話55 月の女神アルテミスとオリオン [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはギリシャ神話。月の女神アルテミスの恋のお話です。

地中海に浮かぶクレタ島にわたったときに巨人族のオリオンは
月の女神アルテミスと会いました。
アルテミスはオリオンを狩りに誘い、狩りが上手で
たくましくて、美しいオリオンをすぐに気にいってしまいました。
アルテミスはオリオンをおともに、何度も狩りにでかけました。

それがアルテミスの兄のアポロンには気にいりません。
アポロンは乱暴者でうぬぼれやのオリオンが大嫌いだったのです。
しかも、アルテミスは純潔を司る女神なので恋愛も結婚も許されていません。
アポロンはアルテミスに忠告しますが、アルテミスは聞く耳をもたず、
ますますオリオンを可愛がるようになりました。

怒ったアポロンはオリオンのもとに毒さそりをさしむけますが、
オリオンは海の中に逃げ込んで難を逃れます。

一回ぐらいの失敗であきらめるアポロンではありません。
海の中のオリオンに金色の光をあて、何もしらないアルテミスに
「いくら弓の名手でも、海のむこうで金色に光るものを射ぬくことはできないだろう」
とけしかけます。
「そんなこと、簡単よ」アルテミスが矢を射ると、
それはオリオンの頭に命中しました。

次の日、浜辺にうちあげられたオリオンをみて、
アルテミスはひどく驚きました。
自分の射た矢がオリオンの頭に突き刺さっていたのですから。。。。
アルテミスはひどく嘆き、生き返らせる方法はないかと
死者をよみがえらせることができるという医者と相談しましたが、だめでした。
追い詰められたアルテミスは父ゼウスに泣きつきましたが、
ゼウスの答えは「生き返らせることはできない」というものでした。
「では、オリオンを空にあげていただけませんでしょうか。
私が夜空を銀の馬車でかけぬけるときにせめて会いたいのです」と
お願いしたのです。

こうして、オリオンは星座になりました。
冬の夜、オリオン座のすぐ近くを月が通りすぎていくのはこのためです。

参考文献「星と神話」監修 井辻朱美 写真 藤井旭  講談社

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