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太陽と月の神話46 神により火を消される月 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはシベリア地方に伝わるお話です。

天地創造をおえた神は仕事が順調に終えたのに気をよくし、しばしの眠りにつきました。
一方神の仕事が気にいらない悪魔は天地を破壊すべく、炎の球をこしらえて、
天空に放り投げました。
眠りからさめた神はこれをみて大いに感心し、
「悪魔もまんざらではない、素晴らしい物を作りおった」とつぶやきました。
実際炎のおかげで地上は温まり、植物も繁茂しはじめたのです。
天地破壊のつもりが、神の手助けをしたのですから、
悪魔はおさまりません。
再び太陽を造って天空に放り投げました。
二つの太陽で世界を焼きつくす作戦です。
仰天した神は神通力を使って、第二の太陽に水をかけて炎を消しました。
しかし、安心したのもつかのま、第二の太陽は再び燃え上がり始めました。
また、水を注ぐ神。
その営みは永遠に続いて今に至っています。
この第二の太陽こそ月なのです。
月が一カ月に一度光を失うのは神が水を注いで炎をけしているからなのです。


参考文献 太陽と月の伝説 森村宗冬 新紀元社
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