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太陽と月の神話 37  ペルーの太陽誕生神話 [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アンデスの高地に伝わる神話をご紹介しましょう。

天界に住むパチャカマクは、地母神であるパチャママとの間に
双子をもうけました。
男の子と女の子の双子です。
しかしパチャカマクは海で亡くなってしまったため、
母パチャママと双子の子供たちは旅に出ます。
空腹を抱え、飢えと疲れに苦しみながら、
母子は暗い道をあてもなく歩いていきました。

あるとき、ほのかな明かりのもれる洞窟に辿り着きました。
しかし、そこは人喰いのワコンの住まいだったのです。

人喰いワコンは、半裸で料理をしている真っ最中だったので、
双子にひび割れた壺を持たせて、水を汲みに行かせました。
というのも、ワコンには母親パチャママを食べてしまおうという魂胆があったから。
そして双子のいない間にまんまとパチャママを食べてしまったのです。
戻ってきた双子は、あろうことか、ワコンによって育てられることとなります。

ある日のこと。
一羽の鳥が双子の元にやってきて、
母親パチャママがどうしていなくなったのか、
その真相を話して聞かせました。
それを聞いた双子は慌ててワコンの家から逃げ出します。
双子が逃げたことを知ったワコンは、息せききって追いかけます。
しかし、双子はワコンにつかまる寸前に、スカンクの手助けによって
無事に逃げおおせることができたのです。
そして天から降ろされたロープを伝い、天界へ。

こうして双子のうち、男の子は太陽へと姿を変えました。
女の子は月になったということです。


(「世界神話事典」角川選書)
(「神殿の発達と文明の起源」大貫義男)


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