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太陽と月の神話 31 オロチ族の3つの太陽 [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アムール川流域に住むオロチ族に伝わる神話をご紹介しましょう。
以前にご紹介した「太陽と月の神話13  太陽を射た神・羿(げい)」とよく似た神話です。

世界の初めの頃には、太陽はひとつではなく、
3つ天に輝いていました。
大地はまだ固まっておらず、液状をしています。
ところが3つも太陽があるせいで大地は非常に熱く、
また岩や石も煮立つほどでした。
これほどに熱いので、人間は生きていかれるわけがありません。
ただひとり、ハダウという者だけがいたのです。

ハダウは大地が固まりかけたとき、
太陽めがけて矢を放ちました。
1本の矢で姉の太陽を、もう1本の矢で妹の太陽を射たのです。
こうして3つあった太陽が1つに減り、
地上の陽気は穏やかに安定し、
人間もその他の生き物たちも生まれ、増えていったということです。

(『世界神話事典』角川選書より)

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