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太陽と月の神話16 ケルトの太陽神ルー [太陽と月の神話]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。

今回はケルト神話に登場する太陽神ルーのお話です。

ルーは、光、輝きを意味する太陽神であり、
勇敢な戦士、そして知恵者。
医術、発明、さらには魔術など、あらゆる技能にたけた神様です。
魔法の槍を、まるで自分の腕であるかのように自在に使いこなし、
数々の戦いで勝利をおさめてきました。
そこで「長腕のルー」と呼ばれています。

しかしルーの出生は決して幸せなものではありません。
アイルランドの覇権をめぐって争っていたダーナ神族と
魔族と呼ばれるフォルモール族との
その両方の血を引いているのです。
父方はダーナ神族、母方はフォルモール族。
そして母方の祖父は一つ目の怪物バロルでした。
相手を見詰めるだけで殺してしまう目の持ち主です。

怪物バロルは、「いつか孫にあたる男の子に殺される」という予言に恐れをなし、
一人娘エスリンを監禁しました。
けれどエスリンはダーナ神族の神キアンによって救い出され、
その後、エスリンとキアンの間に生まれたのが、ルー。
そしてルーは、ダーナ神族の勇士たちに育てられ、
当然のようにしてダーナ神族の一員となり、
フォルモール族と闘ったのです。
最後には祖父である一つ目の怪物バロルと対決することとなり、
人を殺してしまうというその目に向かって石を投げつけ、
予言のとおり祖父バロルを倒してしまったのです。

こうしてルーはアイルランドの若く美しい王となったとか。

さて、8月1日は魔女のサバト(祝祭)ルーナサーの日。
太陽神であり、光り輝くように美しい、
あの長腕のルーに捧げられた祝祭なのです。





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