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太陽と月の神話 第176回 太陽と月の喧嘩 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今回は モザンビークに伝わる月のお話をご紹介します。

昔から月は蒼白く、あまり光りませんでした。
月はまばゆいほどに美しく輝く羽根で飾られた太陽を妬みました。

月は太陽が地球を眺めている隙を窺って、黄金の羽根を数本盗んで
自分の身を飾りました。

それをみた太陽は腹をたて、月の顔に泥水を浴びせました。
月の顔の泥水は永久にとれませんでした。

そのときからずっと月は隙を窺っていました。
十年に一度太陽は気を許します。
月はそのときを狙って、泥水をかけて仕返しをします。

そのため太陽は光を汚れて光を失います。

それが日食です。
その間地上はいたるところで陰気に襲われ、人間も動物もおびえて震えているのです。

参考文献 世界神話事典  大林太良他編 角川ソフィア文庫
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