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太陽と月の神話 第150回 オーロラのナイナス [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今月は、ロシアに伝わるオーロラのナイナスのお話です。

あるとき、太陽が息子と月の娘を結婚させようとしました。
月は娘を太陽から隠すために地上に降ろし、人間の老夫婦のところに預けました。
光輝く美しい娘が地上にいるという噂を耳にした太陽は息子にこの娘を見にいかせました。

月の娘は太陽の息子にみつかり、オーロラの兄弟の家に逃げ込みました。
そこで娘はオーロラの長男ナイナスにみそめられました。
ナイナスは毎晩家にやってきて、太陽が昇る前に去っていきます。
月の娘は昼間も何とかして、ナイナスを家に引きとめておきたいと思い、
ナイナスが寝ている間に星を刺繍した布を家の天井に張りました。

ナイナスは朝になったことも知らず寝ていて太陽に見つかってしまいました。
月の娘はナイナスを助けようとして、太陽の前に我が身を投げ出しました。
その間にナイナスは北の空に逃げていきました。

太陽は娘の髪をつかみ、自分の息子をよびました。
月の娘は「殺して!」と泣き叫びました。

太陽はあきらめて、この娘を母親の月へ投げ返しました。
そのときから、満月の夜には月の中に娘の顔がみえるのだそうです。



参考図書 世界の太陽と月と星の民話 外国民話研究会翻訳 三弥井書店

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