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魔女コレクション 73回  ベルギー・イーペルの猫祭り [魔女コレクション]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

小泉茉莉花とマリィ・プリマヴェラは太陽と月の魔女と名乗っているので、
只今魔女修行中です。
というわけで、「魔女!」という言葉にとても敏感。
映画・小説・グッズ、そして魔女のお話など
太陽と月の魔女がみつけた魔女にまつわるものを
ブログ【太陽と月の魔女】でご紹介していきたいと思います。

ずーっと前、テレビを見ていたらとても興味深い番組が流れました。
ベルギー北西部のイーペルという街の猫祭り。
猫祭りというからには当然、猫が主役で、
猫に扮装した人々がパレードを繰り広げます。
そして、お祭りの終盤には魔女が登場します。

ほら、猫は魔女の使い魔でしょ。
だから猫祭りには、猫とセットで魔女が現れる!

けれど、その内実は決して愉快なものではありません。
祭りの終盤、模擬魔女裁判が開かれ、
最終的には魔女は火あぶりの刑に科せられるのだそうです。
もちろん魔女は生身の人間ではなく、人形を使うのですが。

かつてイーペルの街では、繊維産業が盛んでした。
倉庫にはウールをストックしてあります。
ところがネズミがウールを食べてしまうので
その対策として猫をたくさん飼ったのですって。
しかし猫だって子供を産みます、それも次々と。
ネズミ対策だったはずが、今度は猫対策が必要になりました。
そこで建物の上から猫を投げ捨てることになる…。

またペストが流行った時代でもあり、
その怖いペストは魔女の仕業だと考える人々もいました。
そこで誰かさんを魔女に仕立てて、魔女裁判を行う…。

こんな背景を持つ猫祭りですが
にぎやかな猫のパレードと、
建物の上からぬいぐるみの猫を投げ落とし、
さらには、魔女裁判と火刑。
そんなお祭りなのです。

暗い歴史もきちんと残す、と言う意味では
とてもよいお祭りです。
しかし、その歴史の陰には
罪もなく、いわれもないのに魔女に仕立てられ、
苦しく悲しい思いをさせられた人々がいる。
…何とも言えない気持ちにさせられます。


参考:オランダ政府観光局&ベルギー・フランダース政府観光局のHP
http://www.hollandflanders.jp/markt/3224/
(写真はこちらをご覧ください)


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