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太陽と月の神話111カラ・ラーフの物語 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはインドネシア・ジャワ島に伝わる日食と月食に関する神話です。

カラ・ラーフはインドラ神が命の水アムリタを取り出すのを助けた巨大な怪物です。
命の水を飲むと誰でも不死身になります。
カラ・ラーフはその水を神々に渡しましたが、飲むのは禁じられました。
そこで、カラ・ラーフは変装して、命の水を盗みました。
どころが、変装を見破られてしまい、雲の上に飛んでいって身を隠しました。

すべてをみているスールヤ神(昼の太陽)とチャンドラ神(夜の月)は怪物が隠れている場所を
知恵の神ヴィシュヌに知らせました。
ヴィシュヌ神が迫ってくるのに気がついたカラ・ラーフは、
大急ぎで命の水を飲みました。

しかし、完全に飲み込む前にヴィシュヌ神の武器であるチャクラが
その首を切り落としてしまいました。
命の水のおかげで怪物の頭は生きたままですが、
命の水がまだまわってなかった体は死んで地上におち、
臼に変えられてしまいました。

それ以来、怪物カラ・ラーフはスールヤ神とチャンドラ神に復讐しようと
太陽と月に出会うと飲みこもうとします。
このために日食・月食が起こるのです。

太陽や月が怪物に食べられてしまうのですから、日食や月食のとき、
昔の人々は恐れました。

それで日食や月食をみないようにして、臼や銅鑼、太鼓、ココヤシの幹などをうちならし、
カラ・ラーフの頭を怖がらせます。
すると太陽または月が再び現るのです。

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