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太陽と月の神話105  太陽の光が目に痛いのは…(アルメニア) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アルメニアに伝わる太陽にまつわる神話をご紹介しましょう。

月と太陽は兄妹でした。
月が兄、妹が太陽です。
妹である太陽は夜の天空を、兄である月は昼の天空を、ぐるりとめぐっていました。
そう、今とは反対だったのです。

ある日、妹である太陽が、兄に訴えました。
「夜は怖いの…。でもねぇ、昼がいいわけでもないの。
なぜって皆が私の姿を見るんですもの…」と。

そこで兄である月はこう言いました、
「夜が怖いのだったら、昼と夜とを交換しよう。
月である自分は夜に働く。
太陽であるおまえは昼、働けばいい。
そして、皆がおまえを見ないように針を持っていきなさい。
見ようとする者の目を、その針でさせばよい」と。

こうして太陽は昼、天空をよぎり、
自分を見ようとする者の目を、自らの光で射すようになったのだとか。



参考:『世界の太陽と月と星乃民話』日本民話の会&外国民話研究会 編訳(三弥井書店)





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