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月コレクション 第16回 月の満ち欠け・月待 [月コレクション]

月の魔女・小泉茉莉花です。

月の魔女・小泉茉莉花は自他とも認める日本一(?)の月グッズコレクター。
魔法アイテムの中でもいろいろご紹介しています。
もちろん、グッズだけを収集しているわけではありません。
月コレクションでは、月の本や映画、音楽など月にまつわるいろいろなお話をしていきたいと思います。
第16回目は、月の満ち欠けと月齢別の月待のお話。

月齢の時計.jpg

                             
先日、数ある月グッズの中でもお気に入りは何ですかときかれました。
ひとつには決められませんが、毎日愛用しているものがふっと浮かびました。
写真の月齢の時計。
文字盤の中に月齢が表示されるものはあるけど、、
月齢が毎日表示されるのは珍しいですねといわれて、
そういえば、そうだなと思ったくらい、日常になくてはならないものになっています。
友達の結婚祝いに置時計がほしいといわれて、
自分用にも買ったもの。
「もうすぐ満月だな」とか、「新月なのね」とか一目でわかります。

月の満ち欠けは最近また見直されてはいますが、
まだ、生活に密着しているというほどではないでしょう。
先日二十三夜待行事開催のお知らせをだしましたが、
http://sunandmoon.blog.so-net.ne.jp/2014-03-05-1
江戸時代から昭和初期にかけて、特定の月齢の日に
寺などに集まって、月の出を待つという月待の行事が盛んでした。
その中でも、月待といえば、二十三夜といわれるほど、
この日に開催されることが多かったのです。
二十三夜待は毎月おこなわれたわけではなく、
正月・5月・9月・11月、正月、6月・9月、あるいは正月と11月に
開かれました。
そして、江戸時代にも月は女性に支持され、月信仰をもって、
月待行事に参加するのは圧倒的に女性のほうが多かったようです。

月待の信仰を具体的な形でとどめたのが月待塔。
かっては全国にあったようですが、今はその姿をとどめているのはわずか。
そこに月齢ごとの本尊である仏がほられています。
二十三夜の本尊は勢至菩薩(せいしぼさつ)とされています。
勢至菩薩は阿弥陀三尊の脇侍で、午年の守護仏でもあります。
独立でまつられることはないとされていますが、二十三夜待では
独立でまつられています。

二十三夜の月待ち行事は月齢ごとのご本尊に祈りをささげるという意味も、
もちろんありますが、みんなで集まって、飲んだり食べたりして、
おしゃべりを楽しむという意味合いも強かったようです。

ちなみに二十六夜には阿弥陀三尊があらわれるといわれ、
三尊をおがむために二十六夜待ちが盛んになった時期があったそうですが、
実際には二十六夜の月の出は日の出と同じくらいの時刻なので
みるのが難しいとか。

十五夜をめでることは有名ですが、ほぼ日没頃と月の出が早い。
二十三夜はおおよそ夜中の1時ぐらいですから、ちょうどいいのかもしれませんね。
今では月待がおこなわれることはほとんどなくなってしまいました。
月待についてはまだまだ解明されてないことが多いようです。
月の行事残していきたいですね。



参考文献「日待、月待、庚申待」 飯田道夫  人文書院



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