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太陽と月の神話 73  アステカ帝国の太陽神・ウィツィロポチトリの誕生秘話 [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アステカ帝国の太陽神であるウィツィロポチトリの神話をご紹介しましょう。

ウィツィロポチトリの母親は、大地と人類を創造した女神コアトリクエ。
彼女は月の女神コヨルシャウキと、南の空の星である400人もの息子たちを産みました。
401人の子持ちということです。

ある日、コアトリクエが掃除をしていると
羽毛のかたまりがころがってきました。
コアトリクエはそれを掃き捨ててしまわず、自分の懐にしまっておいたのです。
ところが掃除が終わって、その羽毛の塊を探したのだけれど
どうしたことか、見つかりませんでした。
しかし、コアトリクエはこの羽毛の塊によって子どもを孕んだのです。
まさに奇跡の受胎です。

ところが401人の子供たちにとって、この受胎は不名誉なものでした。
誰が父親ともわからぬ赤ん坊を妊娠したのですから。
子供たちはすっかり腹を立て、母親コアトリクエを殺そうとしました。
すると母親の胎内から完全武装した子供が飛び出してきました。
この子供こそ、太陽神ウィツィロポチトリ。
彼はすぐさま401人の兄姉たちたと闘い、勝利を収めたのでした。

この戦いのため、一日中、昼が続き、
夜が訪れなかったといいます。

こうして生まれたウィツィロポチトリは、太陽の神として毎日生まれ変わります。
夜の星々を打ち負かし、西のほうで死ぬたびに
戦士の魂に助けられて復活するといわれています。


参考:アーサー・コッテル著「世界神話辞典」柏書房
    森村宗冬著「太陽と月の伝説」新紀元社


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