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太陽と月の神話71  月と生理 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのは、セラム島のヴェルマーレ族に伝わる月と女性の生理に関するお話です。

ラビエは死んで空に昇って月となり、太陽・トゥワレの妻となった。
そして、長女ボウウ=タカイヤと3人の男の子を出産した。

トゥワレは大洪水を起こして大地をほろぼし、人間どもを絶滅させようとした。
地上にいた長女のボウウは人間たちを高い山の頂に避難させた。
しかし、水量はどんどんふえ、危険がせまる。
彼女は月である母親のラビエが夫のトゥワレから贈られた銀の褌をとって体につけ、
天上の父・トゥワレに向って不実な行為をなじった。
すると水量がふえるのがとまった。
そのとき、人間たちの元にいた犬がほえると
水位はたちまち低くなって大地は元通りになった。

そこでボウウは銀の褌をぬいだ。
彼女はその褌を三日間身につけていたのだが、
そのとき以来、ヴェルマーレ族の女たちには生理があるようになった。

月であるラビエもまた月水をもっていて、
その期間中、つまり、月は三日間天空にその姿をあらわさない。
ヴェルマーレ族の女たちも同じように生理中の三日間は家に住まず、
月経小屋ですごさなければならないのだ。

参考文献  世界神話事典―創世神話と英雄伝説ー  大林太良他編   角川ソフィア文庫



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