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太陽と月の神話64  日本書紀に記された太陽神 [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、日本書紀に登場する太陽神タカミムスビノカミをご紹介しましょう。

タカミムスビノカミは、古事記と日本書紀とでは登場の仕方が違います。
古事記では
「宇宙のはじめ、天も地もいまだ混沌としていたときに、
高天原に三柱の神が次々と現れた。
(略)次に宇宙の生成をつかさどる高御産巣果日神(タカミムスビノカミ)。
(略)配偶を持たぬ単独の神で、姿を見せることがなかった」
といった内容が記されています。
また、太陽神アマテラスオオミカミが地上世界を平定するため
高天原の神々を集められた、と。

しかし日本書紀によると、神々を集めたのはタカミムスビノカミ。
そしてタカミムスビノカミは、自分の子孫を地上世界に向かわせ、
この地を平定しようと考えた、と記しているのです。

さらに、太陽神が人に憑き、
「田を我が祖タカミムスビノカミに献上せよ」と伝えたため、
天皇は、太陽神の求めならばと、田を献上した、という話が記載されています。
太陽神が自ら「我が祖」と呼んでいたのですから
タカミムスビノカミは太陽神そのものだというわけですね。

そして、ある研究によると
アマテラスオオミカミは太陽神タカミムスビノカミを祀る巫女だったと…。
さて、本当のところはどうなのでしょうね。


参考:「太陽と月の伝説」森村宗冬(新紀元社)
  「現代語訳 古事記」福永武彦・訳(河出文庫)


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