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太陽と月の神話45 太陽になった不思議な男 [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アフリカ南部のカラハリ砂漠などに住む
コイサン語族に伝わる神話をご紹介しましょう。

その昔、とても不思議な男がいました。
腕を上げると、その脇の下からパーっと光が放たれて、
あたり一面がとても明るくなる…、そんな男です。
人々は不思議な男だ、妙なヤツだと首をひねっていました。

ある日、ひとりの老婆が、これもまた妙な提案をしました。
「あの男を空に放り投げてみよう。
きっと世界中が明るくなるに違いないから」と。

人々はその提案にうなずき、策を練りました。
そして、その不思議な男が寝入っているすきにそっと近づき、
彼の両手足をつかみ、
一気に空に放り投げたのです。

不思議な男はビックリして目を覚ましたものの、
体はどんどん上空へと上がっていき、
下の世界へと戻ろうにも戻れません。
ぐんぐんと上へあがっていって、しまいには天上界に着いてしまいました。
こうなったら仕方ありません。
彼は地上へ戻ることは諦め、
しぶしぶ天上界に住むことにしたのです。

こうして天上界をすみかとして暮らすうち、
彼の体はなぜかどんどんと丸みをおびてきて、
とうとう真ん丸になってしまいました。
そう、太陽の体になってしまったのです。
以来、彼は世界を明るく照らす太陽となったということです。


参考 『太陽と月の伝説』新紀元社

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