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太陽と月の神話 30 月の中のかえる [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはカナダのインディアンに伝わる月のお話。

昔、昔のこと。
月も太陽と同じように明るく輝いていた時期がありました。
月には妹がいて、これがかえる。
二人とも天上界にすんでいました。

あるとき、月は星たちを招いて宴会を開きました。
たくさんの星たちが月の家にやってきたので、
月の妹であるかえるの居場所がなくなってしまいました。

妹のかえるは兄の月に「よびすぎじゃないですか」と文句をいいます。
意地悪な兄の月は「お前なんか、そこらへんにぶらさがっていればいいじゃないか」
妹のかえるはカンカンになって言いました。
「ほんとにどこにいてもいいんですね」
「ああ、いいよ」、月の兄が返事をした途端、
妹のかえるは兄の顔にとびついてしがみつきました。
兄の月は必死でふりほどこうとしますが、妹も一生懸命しがみつきます。
このため、月は今では太陽のように明るくなくなってしまったのだそうです。
おまけに月の顔にはかえるがはりついてみえるのだそう。

(星の神話・伝説集 草下英明 社会思想社)

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