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ミクロネシアに生まれた太陽 [太陽と月の神話]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、ミクロネシアのギルバート諸島に伝わる神話をご紹介しましょう。

その昔、神はデ・バボウとデ・アイという男女の人間を作り、
大地の見張り番の役目を命令しました。
さらに、絶対に子供を産まないようにと約束させたのです。
というのも神は人間がどんどん増えていくのがイヤだったから。
人の少ない、静かな世界を好んでいたのです。

ところがデ・バボウとデ・アイは神との約束を忘れたのか、
次々と3人の子供を産んでしまったのです。
神には内緒にしていたのですが
神の召使であるウナギの知るところとなり、
神に告げ口されてしまいました。

神はたいそうお怒りになり、地上へ降りてきて
デ・バボウとデ・アイを厳しく叱りました。
神に叱られたふたりは、地面にひれ伏して謝ります。
そして、こう説明しました。
「子供のひとりは地上を照らす太陽なのです。
もうひとりは月で、太陽が休んでいるときに
地上に光を届けてくれます。
最後のひとりは、海です。
たくさんの魚を人間に与えてくれます」と。

この説明を受けた神は、なるほど!と理解を示し、
ふたりを許して、天へと戻ったのでした。

こうして、この世に太陽と月、海ができたということです。


(参考:『世界神話事典』角川書店)

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