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太陽と月の神話 18 月の中のハンス [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはドイツの月にまつわるお話。
月の中のハンスです。

働き者のハンスはへそまがりで神様が定めた安息日である日曜日にも、
森の中に薪取りにでかけていました。
日曜日は、みんな仕事を休んで教会にお祈りにいかなくては
ならないのに、「仕事をするのは私の勝手」とききいれませんでした。
ある日曜日、森での仕事をおえて、ハンスが帰ろうとしたとき、
一人の男に出会いました。
髪やひげを長くのばした粗末な服をきたその人は、
「お前は、日曜日なのにどうして働いているのか」とハンスにたずねます。
ハンスは
「働こうと、働くまいと私の好きにする。神様の罰があたるというならあてたらいい」
と答えました。
その人はハンスを静かに諭しました。
「日曜日は6日間一生懸命働いて、次の週にそなえるために休むのだ。
体と頭を休め、他の疲れた人をいたわるために一日あけてあるのだ。
お前はそれでも働きたいというなら、あの月世界にいって、
永久に薪を背負って歩けばいい」
そういうとその人は森の中にきえていき、
ハンスは薪を背負ったまま月に昇っていきました。
月の表面には今でもハンスの姿がみえるといわれています。

働きすぎて罰があたるというのは勤勉な日本人にはちょっと理解できないかも。
休むときには休むっていうのは大事なことなんですけど、なかなか難しいですよね。

日本では、うさぎ、中国ではカエルにみえる月の黒い部分が
ドイツでは薪を背負った男の姿にみえるんですね。
まだ他にも月の黒い部分にまつわるお話があるのでまたご紹介しますね。

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