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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第45回 タンポポ [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2022年10月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithグリフィン&ペガサス」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

太陽と月の魔女カード新.jpg
   

第45回目は太陽カードから、23タンポポ。

sun23タンポポ.jpg



遠い遠い昔のこと。
中国・洛陽の都に、公英(こうえい)という娘がいました。
愛らしく、賢く、両親の自慢の娘です。

あるとき、公英は乳房に強い痛みを感じました。
見ると赤く腫れあがっています。
けれど場所が場所だけに、恥ずかしくて、誰にも話すことができません。
しかし母親が公英の様子がおかしいことに気付き、
そして乳房の異変を知ったのです。
母親は医学の知識が乏しいためか、公英の身の純潔を疑い、
親の知らぬ間に男性と関係を持ったのだと思い込み、
公英をひどく問い詰めました。

母親から、身に覚えのない疑いをかけられた公英は、
死んだほうがましだと考え、家を飛び出し、
崖の上から川へと身投げしてしまいました。

川には漁をしている青年がいて、
公英が飛び降りるところを目の当たりにしていました。
慌てて川に飛び込み、公英を助け出します。
そして尋ねました、「どうして身投げなどしたのか?」。

一度、死んだ身の公英は、素直にすべてを話しました。
乳房が赤く腫れあがり、それを母親に疑われ、
嘆きのあまりに身を投げたのだと。
すると青年は急いで山に入り、ひと束の草を持ち帰りました。
ギザギザの葉に、茎の先には綿毛がついたその草は、タンポポ。
生年はタンポポの葉を煎じて飲ませ、患部に貼り、公英を介抱したのです。

その数日後、公英の乳房の痛みは消え、腫れも引き、
すっかり元通りに。
乳房の異変に死を選ぶほどだった公英は大喜び。
そして青年の妻となり、仲良く暮らしたのだとか。

その茎を折ると白い乳状の液体が出てくることから、
タンポポには乳房の病気や、母乳の出に効果があると言われています。


参考:秦寛博「花の神話」新世紀文庫(新紀元社)



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