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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第39回 五月祭前夜 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2022年10月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithグリフィン&ペガサス」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

太陽と月の魔女カード新.jpg
   

第37回目は太陽カードから、03五月祭前夜。

20121014122959.jpg


5月1日はメイ・デー(五月祭)。
ヨーロッパの農民のお祭りであり、春の訪れを祝う日です。
それと同時に、メイ・デーは労働者の日でもあり、
労働者と雇用者とが一時休戦し、ともに春を祝います。

で、このメイ・デーの前の晩にあたるのが、五月祭前夜=べルテイン。
この晩、魔女のサバトが開かれるというのです。
有名なところで言えば、ドイツ・ブロッケン山の「ワルプルギスの夜」ですね。

さて、太陽と月の魔女カードの「五月祭前夜」の絵柄は、
五月祭の花形であるメイポールが描かれています。
このメイポール、そもそもは古い樹木の元に人々が集まり、
共同体の重要な議題を討議する場であったのだとか。
また19世紀中頃まではメイ・デーにはこの樹木に花を飾り、
まわりに人々が集まっては歌い、踊ったと言われています。

4月の終わりが近づくと、町や村の広場にメイポールが立てられ、
ポールの上の方には花やリボンが吊り下げられます。
ドイツでは、5月1日の朝、白いドレスの少女たちが花を撒き、
行列の先頭に立ちます。
そのあとにコーラス隊、ブラスバンド、民族衣装の若い女性や若者が続き、
街の中を練り歩いたあと、メイポールの立つ広場へ。
そこでは市長や村長が五月祭の宣言をし、
その年に選ばれたメイブライド(五月花嫁)が手にするロウソクの火を
メイポールの大きなロウソクに移して
「5月よ、5月よ、楽しい5月よ」と歌いながら
皆で輪を作って踊るのだそうです。

面白いことに、子供用に背の低い小型メイポールを用意することもあるんですって。

なんにせよ、ヨーロッパの長く厳しい冬から解放されるのが、5月。
メイポールは、美しい季節である5月の訪れを祝うシンボル的な存在なのです。


参考:「ヨーロッパの祭と伝承」植田重雄著・講談社学術文庫





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