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太陽と月の神話 112   太陽に嫁いだ娘(フランス) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今回はフランスに伝わるお話です。

光り輝く夫に嫁いだ美しい娘。
その夫は、太陽でした。

娘の一番上の兄が妹に会いに行くと
妹はお仲間で火に包まれていました。

二番目の兄が会いに行くと
肩まで火に包まれていました。

ふたりの兄たちは何とかして妹を火から出してやりたいと思いましたが
妹は「夫の太陽に話して。でも夫は見回りに出かけていて
夜でないと戻らないの…」と答えるばかり。

三番目の兄が会いに行ったときには
妹はすでに首まで火に包まれていましたが
妹の夫である太陽が戻るまで待ち、
太陽に頼みました、「一緒に見回りに連れていってください」と。

太陽に連れられた三番目の兄が見回り中に見たものは
痩せた牧草地にいる立派な雄牛と、
豊かな牧草地にいる痩せた雌牛と、
抱き合っている二羽のハトと、
ケンカしている二羽のカラス。

太陽が三番目の兄に言いました、
「痩せた牧草地にいる肥えた雄牛は
地上にいるときに幸せだったお金持ちだが
別の世界にいる今は幸せではない人たち。
豊かな牧草地にいる痩せた雌牛は
地上では苦しんだけれど
今は天国で報われている人たち。
抱き合っている二羽のハトは
私と私の妻、つまりキミの妹。
そしてケンカしている二羽のカラスは
地獄にいるキミたちの両親だ」。

太陽と三番目の兄が家に戻ると
妹を包んでいた火は消えてなくなっていたということです。



参考:「世界の太陽と月と星の民話」三弥井書店






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