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太陽と月の神話 76  太陽を創った盤古 [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、中国に伝わる太陽の神話をご紹介しましょう。

その昔、天と地は、今のように分かれてはいませんでした。
宇宙のはじめの話です。
天と地とは渾然一体となっていたので、どこが天か、どこが地か、わかりません。
まさに一個の卵だったのです。

ある日、その卵のような宇宙が割れて、
上半分は天に、下半分が地になりました。
ようやく天と地ができたのす。
そして、その混沌とした、まさにカオスから、ひとりの巨人が生まれました。
名前は盤古(バンコ)。

盤古は1日に2メートルずつ背が伸び、
1日に9回も変身し続けます。
そして天と地を支え続けました。
盤古の成長に合わせ、天は2メートルずつ高くなっていき、
地は2メートルずつ厚くなっていったのです。

しかし1万8千年ののち、さしもの盤古も年老いて、
死を迎えるときがきました。
彼の息は風となり、汗は雨、声は雷となりました。
また血は大地を流れる水や海に、髪は草木や森に、
体や手足は大地と山々に、
ヒゲは星となって天に輝きました。
さらに歯と骨は岩に、右の目は月に、
そして左の目は太陽に…。

こうしてこの世界が出来上がったということです。


参考:マイケル・ジョーダン著「世界の神話」青土社
    アーサー・コッテル著「世界神話辞典」柏書房
    大林太良ほか著「世界神話辞典」角川選書

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