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太陽と月の神話62  古代エジプトの太陽神ホルス [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、古代エジプトの太陽神ホルスをご紹介しましょう。

ホルスは古代エジプトの神々の中でも最も古い神と言われています。
ホルスという名には、天空にいるもの、という意味があり、
もともとは天空神でした。
壁画などには、ハヤブサの頭部をもった姿として描かれています。
ハヤブサは、人間には不可能な「空を飛びまわる」ことができ、
そしてまた天空との深いつながりがあるから。

天空神であったホルスが、太陽神になったのは、
母親であるイシスの力添えがあったからでした。

それまで太陽神はラーでした。
(参照「太陽と月の神話10」http://sunandmoon.blog.so-net.ne.jp/2011-05-15
しかしラーは年老いて、耄碌し、ヨダレをたらす老人となりました。
現世のあれにもこれにも飽き飽きしていたイシスは、
この耄碌しているラーを利用し、
太陽神の名を使うことによって
力のある女神になろうとたくらんだのです。
そこでラーのヨダレで毒ヘビを作り、ラーを咬ませました。
そして苦しむラーに言ったのです、
「あなたの秘密の名前を教えてくれるなら、
苦しみから救ってあげましょう」と。
ラーの秘密の名とは、神性を持ち、
誰でもその名を口にすると、その人に生命が授けられる、というものです。
ですからラーは、それまで決して口にしなかった名だったのです。

こうして秘密の名前を聞き出すことに成功したイシスは、
息子ホルスとともに
ラーの持っていた偉大な力を自らのものとしてしまったのです。
そしてホルスは天空神でありながら、太陽神ともなったということです。

*参考 森村宗冬「太陽と月の伝説」新紀元社/「世界神話辞典」柏書房
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