SSブログ

太陽と月の神話 35 月の仙女 嫦娥(じょうが)その2 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのは月の仙女 嫦娥(じょうが)のお話。
太陽と月の神話12(http://sunandmoon.blog.so-net.ne.jp/2011-05-22)でもご紹介しましたが、
本日はもう少し詳しくお話しましょう。


嫦娥(じょうが)はもともとは太陽を射落とした弓の名人羿(げい)の妻でした。
羿(げい)が太陽を射落とした功績によっていただいた不老不死の秘薬を
隠しもっていたのを、うばいとって月に逃げてしまいます。
嫦娥(じょうが)は月世界に荘大な宮殿を作って、
そこに住み、訪れる人を歓待したといわれます。

唐の玄宗皇帝は月を愛し、一度は月世界で遊んでみたいと思っていました。
一人の道士が「では、月世界に連れて行ってさしあげましょう」
と約束します。
8月15日の夜、道士が庭にでて一本の桂の木の枝を月になげあげました。
枝は銀の階段となって月までつながります。
玄宗皇帝は道士とともに、階段を上って月に入ることができました。
そこには玉の宮殿、楼閣が数限りなく並んでいて
舞台の上では、12人の美しい妓女が白衣をきて楽の音にあわせて
舞っています。
さらに進むと一段と奥に、二階作りの宮殿があり、
この世のものとも思えない素晴らしい光景でした。
そこに嫦娥(じょうが)がにっこりとあらわれましたが、
玄宗皇帝も素晴らしい音楽や美女の出迎えにただ呆然とするばかりだったという。

このように嫦娥(じょうが)は機嫌のいいときには、
ちゃんと出迎えてくれたが、ご機嫌が悪いときは
宮殿の奥に身を隠し、侍女がそっと扉をあけると
一匹のみにくいがまがえるに変身していたのだそう。

(星の神話・伝説集 草下英明  社会思想社)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:占い

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。