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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話 ブログトップ
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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第38 回 満月 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2022年10月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithグリフィン&ペガサス」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

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第38回目は月カード 5,満月。
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ブラジル西部のジュルア河上流のバノ語族に属するカシナウア族の神話です。
マリナウア族の男がクタナウア族に首をきられた。
その首は自分の仲間に呼びかけた。
「私の首は月になるだろう。私の目が星になり、
私の血が虹になったときには、お前たちの妻も、どの娘たちも血を流すだろう。
やがて、日が暮れると、人々は男の首が満月になるのをみた。
彼の目が星になるのを見た。さらに満月が輝きだしたとき、
どの妻たちも出血した。
どの娘たちにも出血させた。
妻たちが血を出し始めると、その夫たちは妻と同衾した。
すると出血がとまり、妻たちは身ごもった。

参考文献 神話の話 大林太良著 講談社学術文庫 
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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第37回 聖ブリギッド祭 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2022年10月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithグリフィン&ペガサス」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

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第37回目は太陽カードから、01聖ブリギッド祭。

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聖ブリギッド祭は2月2日。
この日は、そもそもはケルト民族の豊饒と火の女神ブリギッドを祝う日であり、
のちにケルトの民がキリスト教を受け入れたことにより、
聖母マリアによる清めと安産を祈願するキャンドルマス(聖燭祭)となりました。

さて、毎年ニュースで報道されるのが
2月2日にアメリカ・ペンシルベニアで行われる
「グラウンドホッグデー」の行事。
リスの仲間のグラウンドホッグを使い、春の訪れを予想する天気占いです。
「グラウンドホッグは2月2日に冬眠から覚め、
外に出て自分の影を見ると、驚いて巣穴に戻ってしまう」とされていて、
その日にグラウンドホッグが影を見たら、つまり晴天だったら、
冬はあと6週間続く。
影が見えなかったら、つまり曇りだったり悪天候だった場合には
もうすぐ春がやってくる。
こうやってグラウンドホッグの様子を見つつ、春の訪れを占う行事です。

いったい何故、この行事を2月2日に行うのでしょうか。

聖ブリギッド祭であり、聖燭祭である2月2日は、
日本の節分・立春のように新しい年を祝う日。
太陽の光が日一日と力を増し始める、新しい始まりの日。
だからこそ、新しい年の春の訪れを占うわけなのでしょうね。

グラウンドホッグデーと同じような行事は
世界各地にあります。
アメリカは言うに及ばず、カナダ、ドイツ、オーストリア…。
アイルランドにもそっくりの伝承が残っているのだとか。
それほどに待ち遠しい春の入り口が、この聖ブリギッド祭の日なのです。



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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第36回 日食・月食 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2022年10月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithグリフィン&ペガサス」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

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第36回目は月カード 10 月食と太陽カード10 日食にまつわるお話
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インドや東南アジアでは、太陽・月にはもう一人の兄弟がいて、三人兄弟姉妹と
考えられています。
その第三の兄弟が太陽・月の邪魔をするといわれています。
太陽・月は突然、第三の兄弟に侵害され、地上が危機的状況においこまれるのです。
日食と月食はこのようにして発生すると考えられているのだそうです。

参考文献 世界神話事典 大林太良他編 角川ソフィア文庫 
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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第35回 キャンドル [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2022年10月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithグリフィン&ペガサス」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

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第35回目は太陽カードから、14キャンドル。

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ヨーロッパでは日常的にキャンドルに火をともし、
その明かりを楽しむ習慣があるようです。
キャンドルは人々の生活の中に入り込んでいるので
特別な主役になることは少なく、
たいがいが日々の脇役。

そんななか、万霊節のキャンドルはちょっと立ち位置が違います。
万霊節とは、カトリックのお祭りで、
この世に生を受けて死んでいった全ての者を祀る日のこと。
11月2日がその日です。

死者や祖先の霊はこの日、生まれた家に帰ってきます。
彼らが無事に帰ってこられるようにと配慮し、
人々はキャンドルに火をともすのだそうです。

まず家族で墓地に出かけ、そこでキャンドルに火をともします。
この火は「浄罪火(ヘーゲフオイヤー)」と呼ばれ、
赤や青の色ガラスの器の中に緑色をしたモミの葉を敷き、
そこにキャンドルを入れて、火をつけるのだそうです。
この浄罪火は、単に死者や祖霊の目印というだけでなく、
彼らを悪霊から守る役目を持っているのだとか。

また家でもキャンドルに火をともし、死者の魂の安らぎを祈ります。
この火は、永遠の光へと導く助けともなると考えられています。

万霊節は、私たち日本人のお盆のようなもの。
お盆に迎え火を焚き、送り火を焚くように、
ヨーロッパでもキャンドルに火をともしてきたのですね。
民族や住む地域こそ違うものの、
人間の考えることは非常に似ている。
それ以上に、人々が火の持つ力を信じるのは
古今東西、変わりがないことに、軽い驚きを覚えています。

もうひとつ、キャンドル主役のイベントをご紹介しましょう。
今日12月24日はクリスマスイブですが、
この日、キリスト教会では「キャンドルサービス」が行われます。
「世の光」としてこの世に現れたイエス・キリストの誕生を祝う行事のひとつです。

まずはクリスマスイブ直前の日曜日から数えて4週間前から
「アドベントキャンドル」を始めます。
1カ月かけて、教会の壇上にある5つの燭台にキャンドル立て、
順に火をともしていきます。
1週目は予言のキャンドル
2週目は天使のキャンドル
3週目は羊使いのキャンドル
4週目はベツレヘムのキャンドル
クリスマスイブには5本目のキリストキャンドルに。
そしてクリスマスイブ当日、
人々はキリストキャンドルの火を分けてもらい、
聖歌を歌ったり、聖書の朗読を聞いたりするのだそうです。


参考:植田重雄著「ヨーロッパの祭と伝承」講談社学術文庫


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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第34 回 月カード30 ペガサス [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2022年10月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithグリフィン&ペガサス」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

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第34回目は月カードに新しく加わった30 ペガサスのお話。
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ペガサスは翼のはえた馬
父は海の神 ポセイドン、母はメドゥーサ。
ポセイドンとメドゥーサがアテナの神聖な神殿で愛を語り合っていたことで
アテナの怒りをかい、メドゥーサは頭が蛇の醜い生き物に変えられてしまいました。
さらにペルセウスにメドゥーサ退治を命じ、首をきられてしまいます。
その首から滴る血の中から飛び出したのが、ペガサスだと言われています。

ペガサスはラテン語で、日本語表記ではペガソスと表現されることも多いでしょう。

ペガサスの語源は古代ギリシャ語の泉や水源に由来するといわれ、
ペガサスが蹴ったヒズメの跡からは水がわきだすともいわれています。
神話の女神たちが誌的霊感をがわきでるというヒッポクレネの泉を作ったのもペガサスだと
いわれています。また、泉の水をのむと元気になるともいわれます。

また、ペガサスはゼウスが作り出した雷鳴と雷光を運ぶ役割をになっていました。

ペガサスはとても気性が荒く、自分の認めた相手だけでなければのせないともいわれます。

ペガサスは英雄ベレロポーンがキメラ退治を命じられたときに
ポセイドンから授けられ、一緒に戦って勝利したというギリシャ神話が有名です。


後日談として、ベレロポーンがうぬぼれてペガサスとともに天にのぼろうとして
ゼウスの怒りをかって地におとされ、ペガサスだけが天ののぼって
ペガサス座になったという説もあります。


ペガサスにはいろいろな説があります。
翼のはえた天馬を神様たちはみんなもっていました。
それこそ、魔女や悪魔ももっていたともされています。
月の女神アルテミスは銀の馬に銀の馬車をひかせていました。
馬は月と関係が深いので、ペガサスは月の馬だったともいわれています。



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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第33回 ゴールド [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

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太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

               
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第33回目は太陽カードから、11ゴールド。

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インドの「リグ・ヴェーダ」は紀元前1200年頃に編集された賛歌(ヴェーダ)集ですが、
その中にヒラニヤガルバという神様が登場します。
ヒラニヤガルバとは、黄金の胎児、という意味。
ヒラニヤガルバについて、このように説明されています。

「ヒラニヤガルバ=黄金の胎児が、最初の海から現れました。
そして全ての神々を従わせる「創造の主」となりました。
あらゆる生命の源であるヒラニヤガルバが、天と地を創ります。
そして海も創りました。
(海から現れたので、つじつまはあいませんけれど)
この至高の神ヒラニヤガルバは、全ての生き物を支配し、
山や川も彼のもの。
空すらも自分の配下においたのです。」

そう、黄金の胎児は、神々の上に君臨する唯一神なのです。


参考:マイケル・ジョーダン「世界の神話」青土社

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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第32回太陽カード ヤギ [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

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第27回目太陽カードから、ヤギのお話。
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すばるは7匹のヤギともよばれています。
それは、ある男が聖ペドロに売った7匹のヤギでした。
男は聖ペドロをだまそうとしたのです。
ヤギの群れを渡さなければならなかったとき、この男は一番太って美しいヤギを隠したのです。
男は数をかぞえるときも7匹になるようにごまかしました。

聖ペドロはこの男をこらしめました。
男の見ている前で7匹のヤギを大空にだしました。
7匹の中には消えかかっている一匹がみえます。
男が盗もうとしたヤギです。
男はそれをみてどうしていいのかわからなくなりました。
男は後悔して死ぬまで泣いていたのだそうです。

  聖ペドロにだまし売った7匹のヤギ アルゼンチンのお話

参考文献 世界の太陽と月と星の民話 外国民話研究会編訳

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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第31回 大釜 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

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太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

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第31回目は太陽カードから、12大釜。

魔女たちは、どうやって魔女になったのでしょうか。
悪魔の手先である老練老獪な魔女がいて、
これという人物をスカウトするのだそうです。
魔女にならないかと口説かれ、
ある晩、真夜中の2、3時間前に
その両手、こめかみ、乳房、陰部、そして踵に
黒くて嫌な臭いのする液体を塗りつけられます。
こうやって魔女の集会(サバト)に連れていかれ,

魔女になるのだとか。

さて、この黒くて嫌な臭いのする液体は、魔女の軟膏です。
空を飛ぶなどという不可能を可能にしてしまう軟膏です。
そして、この軟膏を作るのが大釜。

大釜に入っている軟膏の成分は、というと
未洗礼の子供の遺灰、
処刑されて埋葬されたばかりの罪人の死体から取った脂肪、
骨、へび、さまざまな爬虫類、
ドクムギ、ヒヨス、ドクニンジン、赤と黒のケシ、レタス、スベリヒユ…。

こんなことを書かれた文献もあります。
人間の脂肪…100グラム
高純度のハシシ…5グラム
麻の花…片手に半分
ケシの花…片手に半分
ヘレボルスの粉末…ひとつまみ
挽いたひまわりの種…ひとつまみ

しかし伝統的には2種類の成分が基本となっているようです。
すなわち、未洗礼の子供の脂肪、そしてトリカブト。

これが真実か否かは、お読みになれば明らかですよね。
いずれにしても、こういった材料を大きな釜に入れてぐつぐつと煮込み、
魔女たちは不思議な軟膏を作ったのだと伝えられているのです。


参考:フェルナンド・ヒメネス・デル・オソ「世界魔女百科」原書房

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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話 第30回 月カード20 海 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

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神話や伝説などをご紹介しましょう。

               
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第25回目は月カードから、海、潮のお話です。
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海を支配しているのはギリシャ神話ではポセイドン。
でも、潮を支配しているのは月の女神 アルテミス。
アルテミスは海の潮を銀の鎖で自由自在に操っていました。
ときには大波を岸辺にうちよせ、
あるときはそれを鎮めて、銀のさざなみをたてました。
ギリシャ神話の昔から月と潮の関係はよく知られていたのです。

日本では福岡の海沿いの町では、玄関近くに小さなざるをつるしてあって
その中に「オイシオ」とよばれる砂がはいっているのだそう。
「オイシオ」の由来は潮。

潮のかわりに波のよせるところの砂をとってきて、
それをでかけるときに身にふりかけたり、
庭にまいて清めたりする風習があるのだそうです。

お葬式のときに塩を身体にかけてお清めしますが、
かつては葬式の帰りに海にはいって身を清めたところも多かったのだそうです。

月と関係の深い潮。
月に浄化作用があるように、潮にも清めの力があります。
家を建てるときにも、潮をくんできて、地面にまいて払うこともあるのだそう。

参考文献 ギリシャ神話小事典    E・エヴスリン著 教養文庫
     まよけの民俗誌  斎藤たま  論創社 

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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第29回 マリーゴールド [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

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太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

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第27回目は太陽カードから、24マリーゴールド。

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マリーゴールドは、オレンジ色や黄色の花を咲かせます。
そこから光り輝く太陽と関連づけられ、
太陽神アポロンの神話となって登場することが多いのです。
その中からふたつのお話をご紹介しましょう。

まずはカルタという人間の少女のお話。
カルタは輝く神アポロンに恋をしました。
朝から晩まで、いえ寝ている間もアポロンのことだけを考え、
アポロンのそばにいて、アポロンを見つめ続けることこそが
まさにカルタの生き甲斐だったのです。
太陽神アポロンは朝日とともに姿を現します。
そこでカルタは毎日、野原でアポロンが出てくるのを待ち続けました。
ただひたすらアポロンを待ち続けるだけの日々だったので、
カルタの体は徐々に弱っていき、終いには体が消えてしまい、
とうとう魂だけになってしまったのです。
そして、その魂もまた、すーっと太陽に吸い込まれてしまいました。
カルタのいた場所には1本のマリーゴールドが咲いていたのだとか。

もうひとつは、美少年クレムノンのお話。
太陽神アポロンは非常に美しく、男らしい神様。
男性からも熱い支持を受けていました。
クレムノンもアポロンを慕っていたひとり。
毎日、太陽であるアポロンを見詰め、幸せを味わっていました。
その熱愛を受け、アポロンもまたクレムノンを愛おしいと思うようになります。
ところがアポロンとクレムノンの相思相愛状態を知った雲の神は
強い嫉妬を覚えてしまい、
太陽を雲で覆い隠してしまったのです。
それも何日もの間。
敬愛し、慕っていたアポロンに会えなくなったクレムノンは深く嘆き、
8日後には悲しみのあまり、死んでしまいます。
クレムノンの死を知ったアポロンは、
彼の愛に応えるため、その亡骸をマリーゴールドに変身させ、
花として愛でてやったということです。


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