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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第49回 ワイン [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2022年11月にリニューアル発売した
「太陽と月の魔女カードwithグリフィン&ペガサス」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

太陽と月の魔女カード新.jpg


第48回目は月カードから「12・ワイン」。

s-moon12ワイン.jpg



ギリシア神話から、葡萄酒(ワイン)の神ディオニソスの話をご紹介しましょう。

大神ゼウスの子ディオニソスは成長後、各国々をさすらいました。
遠くインドまで行ったと言われています。
そして彼はいたるところでブドウの栽培や酒作りを教えました。
そのため彼は神とあがめられ、彼を称える祭が執り行われたのです。

放浪の旅からギリシアに戻ったディオニソスが、
ある日、海辺に立っていると
海賊船が通りかかります。
海賊たちは、紫のマントを肩にかけ、
暗褐色のふさふさした髪を肩までたらしたディオニソスのたたずまいを見て
「どこかの王子に違いない、ならば捕えたら膨大な身代金を要求できるはずだ」と考えました。
そしてディオニソスに襲いかかったのです。

海賊につかまり、船に載せられてしまったディオニソスでしたが、
彼を帆柱に縛り付けようとした縄は、片端からボロボロに切れてしまい、
縛ることができません。
しかも当のディオニソスは、恐れるどころか、
デンと座って、楽しそうに微笑みさえ浮かべているのです。

仕方ないので、海賊たちはディオニソスをそのままにし、
海賊船を出航させようとしたのですが、今度は船が進んでいきません。
そのうち甲板に香ばしい葡萄酒のにおいが漂い始め、
帆柱からは葉が出てきて、ツタがあちこちにからみつき、花が咲き、
ブドウの実が垂れ下がるようになったのです。

驚いた海賊たちは慌てて船を岸辺に着けようとしましたが、時すでに遅し。
ディオニソスは獰猛なライオンとなり、咆哮をあげて彼らに飛びかかりました。
海賊たちは慌てて海に飛び込みましたが、
ひとり残らず、たちまちのうちにイルカになってしまったのだとか。


参考:山室静「ギリシア神話」社会思想社現代教養文庫



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